9月9日早朝、まだ夜が明けきらない沖縄県で撮影された映像。
夜空に三角の謎の光が見えます。

動画撮影者:
月と同じくらいだったので結構輝いてた。漂ってる感じ。えたいの知れない物体みたいな感じ。
見つけたのは友人の方が先だったんですけど「変なのがある」って。
また別のカメラでも、帯状に伸びる光る物体が捉えられていました。
途中で曲がる光…正体は?

動画撮影者:
いきなりふわって大きいものが出てきたんです。
最初は隕石かなと思って。あれ、これおかしいなと思って。スピードが遅かったので、これは違うなって。

動画を見ると、ゆっくり動いているように見えます。すると、次の瞬間!
まっすぐ進んでいた光が、急に方向転換。
火球ならば直線的な軌道を描きますが、今回の光は途中で折れ曲がっています。
動画撮影者:
動画を撮ってたら物体がふにゃふにゃって曲がりながら動いてたので。
毎朝歩いて2年くらいなりますけども、こういうの見るの初めてで、隕石とか流れ星は見たことあるけどこういうふわっていうのは初めてです。
月夜を照らす明るくうねった光。その後、2、3分ほどで消えていったといいます。
動画撮影者:
沖縄って結構米軍基地とかあるから、もしかしたら秘密の訓練とかテストなのかな。

さらに、同じような光は宮崎県の上空でも…。
ここでもゆっくりと進み、急に曲がっていました。
未知の飛行物体なのか、それとも米軍の極秘演習の機体なのか…
はたしてその正体は?
天文や宇宙が専門の平塚市博物館学芸員、藤井大地さんに聞くと…。

平塚市博物館 藤井大地学芸員:
中国のロケットの打ち上げによるものですね。
中国の4段式の固体燃料ロケットの打ち上げが明け方にありまして。
原因は、中国のロケット打ち上げだというのです。
光の正体は中国のロケット!?
新華社通信によると、光が現れた時間の10分ほど前に中国の山東省日照市付近の海域からロケットが打ち上げられていたことがわかりました。

打ち上げられたのは中国の民間企業が開発をしている「捷龍3号」。
別名「Smart Dragon-3」で、人工衛星を搭載した大型のロケットです。
しかし、だとすれば、なぜここまではっきりと明るく光ったのでしょうか。

平塚市博物館 藤井大地学芸員:
これはロケットの打ち上げによる噴煙が上空の太陽で照らされて明るく輝いているのだと思われます。
昼だと地面も明るくて宇宙も明るくて反射の光が見えないんですけど、地上側が夜で宇宙が昼だと輝いて見えます。
明け方や夕方など、地上は暗いが上空は明るい時に打ち上げがあると、噴煙が太陽に照らされ、光って見えるといいます。
平塚市博物館 藤井大地学芸員:
なかなか最適な条件・タイミングで打ち上げられるのは少ないですし、なかなか見られない珍しいものです。
早朝から、この珍しい光景を目撃できた人は…。

動画撮影者:
UFOだったらってワクワクしてたので。
動画撮影者:
不思議なものを見た、夢を見ている感じ。現実じゃない感じでした。
(「サン!シャイン」2025年9月10日放送より)