<鵜澤龍臣(プロデューサー)コメント>

スナックという空間は魔法を持っています。肩書きや年齢を超えて人が集い、語って、泣いて、
笑って、気がつけば心が軽くなる。そこに“介護”というテーマが重なることで、「老い」を「怖いもの」ではなく、「人生を生き抜いてきた証」と思ってほしい…。ベルサイユのスタッフたちは、そんな思いで、お客さまをおもてなししていきます。 

このドラマは、お年寄りの「最期に会いたい人」と「思い出の料理」に寄り添いながら、きれいごとだけで収まらない人間模様を描く、完全オリジナルのファンタジー。ドラマの中では、お客さまの過ごした店でのひとときが、現実なのか幻想だったのかはわかりません。ただ一つ言えることは、誰もが晴れやかな顔で店をあとにしていくということ。“人生100年時代”、家族や自分自身のこととして、誰もが向き合うこととなる、「介護」や「終末期医療」について、あらゆる世代のみなさんが、考えるきっかけになるように。さらに、年齢を重ねていくことそのものにも希望を感じてもらえるようなドラマに、少しでも近づけられればと思っています。