10月11日(土)より、宮崎美子さん主演、土ドラ『介護スナックベルサイユ』が放送されます。 

本作は、今年3月に特別企画として2回にわたって放送され、多くの反響を呼んだことから 
連続ドラマ化が決定。

(※)2025年3月22日、29日放送。 主演・尾碕真花さん 出演 宮崎美子さんほか 

お年寄の道先案内 『介護スナックベルサイユ』

主演は、宮崎美子さん。今年でデビュー45周年、その長い俳優生活で、連続ドラマの主役でスナックのママを演じるのは初めてだといいます。

また、ダンスボーカルユニット、原因は自分にある。のメンバーで、『仮面ライダーギーツ』(2022年/テレビ朝日)で一躍注目を浴びた、杢代和人さんの出演が決定!宮崎さんとは、初共演となります。

『介護スナックベルサイユ』は、どこにでもあるスナックのように見えますが、介護士資格をもつスタッフが常駐するなど立派な介護現場。訪れる客の大半が要介護認定を受けているため、点滴をうったり、血圧を測ったり、リハビリをする客もいます。ビールは誤嚥(ごえん)を防ぐため、とろみ剤を混ぜて提供することも。 

注目は、上杉まりえ(宮崎美子)が、仕入れから担当している特製ワイン「SEE YOU IN MY DREAMS」。飲めるのは生涯でたった一度、それもお一人さま一杯だけ。飲めば、会いた
い人に会える「魔法のワイン」で、訪れる客を「人生最期の夢」へと誘います。夢を堪能したあとには、それを象徴する料理が振る舞われ…。これが、道先案内のフルコースに。 

「介護スナックベルサイユ」を訪れる客の生き様も魅力にあふれています。大衆演劇一座の役者、といっても脇役専門で、馬の後ろ脚をやらせたら右に出る者はいなかったという男性や、服飾デザイナーとして成功し都内のタワーマンションに一人で暮らす女性、権力の歪みを指摘し続けた大手新聞社の女性記者などで、ベルサイユを訪れてワインを注文、これまで誰にも話せなかった内に秘めた思いをせつせつと語ります。 

これら客の送迎を担当するのが、杢代和人さん演じる大学生・神代大輝。送迎の車から降り店に入ると、まるで別人のように輝きを取り戻す高齢者たち。その姿を目の当たりすることで、社会の闇に溺れそうになる大輝がどう変わっていくのかも見どころです。

原作・脚本は、今作も清水有生さんが担当。連続テレビ小説『すずらん』『あぐり』のほか、土ドラ枠では『さくらの親子丼』シリーズなど数多くのヒット作を手がけています。年を重ねることで変わっていく考え方や心の機微を丁寧に描きます。 

出生の秘密、憧れのスポットライト、命をつないだ1本の電話、校則にがんじがらめになった教師、ライバルとの再会…1杯のワインでよみがえる、とっておきの物語。そこに込められた人生の先輩からの大切なメッセージ。見る人をファンタジーの世界へ誘う“令和のグリム童話”ともいえるかもしれません。

「身体が思うように動かず日々の暮らしが不自由になっても、人生を楽しみ、希望をもっていただくことがベルサイユの理念でございます…」 

                      「介護スナックベルサイユ」ママ 上杉まりえ