取材スタッフ「ありました!新山ヶ野鉱山と書いてあります」

世界情勢の不安定さから安全資産として「金」の歴史的な高騰が続き、多くの人が買い求める今、鹿児島で新たな金鉱脈が見つかったというニュースが飛び込んできました。

この金鉱脈は新たなゴールドラッシュをもたらすのか?『サン!シャイン』は現地を緊急取材しました。

新鉱脈は江戸時代の鉱山の近く…住民「いろりから金出てきたと」

新しい金鉱脈があるのは、鹿児島・霧島市。山ヶ野地区の自治会長に案内してもらいました。

山ヶ野地区自治会長・前之園達朗さん(75):
正面が本坑ですね。

立ち入り禁止の札がありました。

ここは、江戸時代の1640年に金が見つかり、1751年から1829年の間全国1位の産出量を誇った「山ヶ野金山」
最盛期には約2万人が働いていました。金で栄えていたころには…、

地元住民(66):
家を建て替えていたら、いろりありますよね。いろりの中から金の塊が出てきたと。そこの家は金山の炭鉱作業員を住まわせている家やったらしいです。

しかし約70年前に閉山。

目立つ空き家

今では数十人ほどしか住んでおらず、空き家も目立つこの地区ですが、ここで新たな金鉱脈が見つかったというのです!

――新しい鉱脈というのは?
前之園達朗さん:

昔の江戸時代の鉱山から西側なんですよ、これ(地図)に載ってないところ。

金を目当てに観光に来る人も増えたといい、住民もさぞかし喜んでいるのでは?という問いには…。

前之園達朗さん:
(前に同様に)ちょっと何年かやっていたことがあるんですけど、すぐ終わっているんですよね。

住民(84):
(金が)出たらいいんだけどなという感じ…でも半分半分。期待と…。

至って冷静な住民たち。

実は、鹿児島県には閉山されたものも含め8つの金鉱山があり、この地域周辺ではかつてゴールドラッシュがあったといいます。

専門家「深いところにいっぱいある」

時は1980年代。 イラン・イラク戦争が起こり第二次石油危機に。

すると、貴金属店は人でごった返し、今と同様に安全資産の金に人気が集中しました。

そして当時、様々な業者が鹿児島県の金鉱山で掘削を開始。
ですが、住民によると、結果的に成功しない例も多かったといいます。

しかし専門家によると、現在は…、

鹿児島大学・志賀美英名誉教授:
技術だよね、昔は(技術が)低くて地表に近いところしか掘ってないんです。
だから深くを、地下深いところを探査すれば、いっぱいあるということ。

技術が大きく進化した今、当時は手が出せなかった地中深くの金を探し当てる可能性が高まっているといいます。

金の採掘で活躍するドローン

現在も金が採れ、産出量日本一を誇る鹿児島・伊佐市の菱刈鉱山では、ドローンなどのデジタル技術を導入。人間が立ち入れない危険な場所でも金鉱脈の分析が行えるようになりました。

そんな技術の進歩と共に新たな金鉱脈の可能性がでてきた山ヶ野金山。
ただ…、

志賀美英名誉教授:
(商業的な採掘まで)やっぱり10年ぐらいは、あるいはそれ以上かかるという覚悟でやっています。

金という恩恵にあずかるにはまだ年月を要するといいます。でも、こんな話も。

志賀美英名誉教授:
日本中がですね、鉱山だらけ
なんですよ。

金はまだまだ日本各地に眠っている可能性があるといいます。
将来の“ゴールドラッシュ”へ…さらなる調査の進展が期待されています。

下落している金価格…専門家「元に戻る」

スタジオでは、夢のある話に出演者一同盛り上がりました。

谷原章介キャスター:
久々のわくわくするニュース。

佐々木恭子キャスター:
金の価格が上がっているから採掘を見直そうということでしょうか?

日本貴金属マーケット協会・池水雄一代表理事:
まさにそうですね。

SPキャスター・杉村太蔵氏:
例えば鹿児島県として「やってやろうじゃないか」っていうことになって当たったら、すごく財政的によくないですか?

池水雄一氏:
今鹿児島もそうだし、北海道もそうだし、昔の金山の近くで外資系が探査していますけれども、それは市や県がバックアップしていたりします。

しかし今、金の価格が「下がりにくい」と言われる中、下落しています。

田中貴金属工業の店頭小売価格では、アメリカとイスラエルがイランを攻撃した2月28日以降下がってきていて、トランプ米大統領の「ホルムズ海峡の48時間以内の開放に応じなければ、発電所を攻撃する」という発言があった週明けの3月23日には1gあたり2万5197円まで急落。
25日午後5時時点では少し上がり、1gあたり2万5868円となっています。

池水雄一氏:
これは、「キャッシュ・イズ・キング」“現金化”の動きが全ての資産に働いたと。株も暗号資産も金も売る。とにかく「何が起こるか分からないから現金を持っておきたい」という投資家の動きで今は一時的に下がっているという形。
昔からの“有事”を見ていると、“有事”で金が一瞬上がるんですよ。そこは必ず“売り”と決まっていて、有事が解決したら元に戻るんですね。ですから今回もちょっと上がったんですけど、今は現金化の動き。特に今回の“有事”は“経済の血液”である石油が関わっているので、ちょっと普通の“有事”とは違う。

谷原章介キャスター:
今後の金の展望は?

池水雄一氏:
何らかの形で解決したら、このインフレの時代に金が一番買われる状況にあるので、元に戻っていくと思います。

(『サン!シャイン』2026年3月26日放送より)