日本時間15日に行われたWBC準々決勝、日本VSベネズエラ。
連覇を狙う侍ジャパンは5-8で敗れ、ベスト8で敗退という悔しい結果となりました。
その勝敗を分けたポイントは?
『サン!シャイン』スタジオでは、WBCで二度の優勝を経験している川﨑宗則氏に解説していただきました。

川﨑宗則氏:
しかし悔しいですね!本当にベネズエラがものすごく強かった。日本も勝てるチャンスはあったので、野球自体はいい試合だったんです。どちらが勝ってもおかしくなかった。

勝敗を分けた2つのポイント

【“打”のポイント】
1回表、アクーニャJr.選手が、先発・山本由伸投手から先頭打者ホームラン

川﨑宗則氏:
2球目のストレートだったんですけど、初球カーブだったんですね。アクーニャは絶対に真っすぐ速い球を待ってるんですよ。初球カーブで見逃しました。ボールでした。だいたいカーブ・遅い球の後に、速い球(ストレート)っていうのは、バッターからしたらものすごく打ちづらい。前に飛ぶ確率が少ないんですよ。
それをバッテリーが分かった上で(初球は)カーブ投げた。次の(2球目の)真っすぐをしっかりいい球投げたのに、ちゃんと打ち返したアクーニャが、一気に(ベネズエラを勢いに)乗せるわけですね。

――よっぽど準備して研究をしているということ?
もちろん研究もしてますし、裏ですごく準備していたと思うんですけど、それを一発でしかも最高の結果で、ヒットではないホームランという形を作って、それで一気に勢いに乗った。

【“投”のポイント】
4回裏、デヘスス投手が、一塁・二塁のチャンスで大谷翔平選手を空振り三振に抑え、
7回裏でも、セルパ投手が大谷選手を見逃し三振に

川﨑宗則氏:
やっぱり大谷選手っていうのは今メジャーリーグの世界で一番のバッターです。誰もが認めているバッターに対して、ベネズエラのピッチャーはやっぱり逃げたくない。でも3回は、申告敬遠しているんですよ。「もう仕方がない、敬遠だ」と。
ただその次、4回は1アウト一塁・二塁というチャンスだったんです。もう逃げるわけにはいかない。でも実際はまだ1個(塁が)空いてるので(大谷選手から)逃げてもいいんですよ。1アウト満塁で次のバッター佐藤(輝明)選手でもよかった。
でも4回は逃げずに、ベネズエラ側は大谷選手から三振をとった。「一番いいバッターから三振とったんだ」と。もうこの流れを持っていこうということで、それが5回につながるんですね。
大谷選手を抑えたことによってベネズエラは、「よし行けるぞ、俺らは大谷にも逃げてないぞ」ということで勢いをつけた。
大谷選手のミスというよりも、ベネズエラのピッチャーがものすごく良いところに投げました。あれはもう打てる人はいないと思います。

ベネズエラ 日本に勝つため徹底分析

ベネズエラチームは、日本に勝つために徹底的に分析をしていたと、試合後、こんなコメントを残しています。

アブレイユ選手(6回裏・逆転3ランホームラン)
「山本はMLB屈指の投手の1人。できるだけ球数を稼ぎ降板させ、リリーフ陣と対戦することを狙った」

ロペス監督
「山本について話し合ったとき、選手たちの間に絆が生まれた。2日前に1時間半のミーティングで日本を徹底的に分析した」

川﨑宗則氏:
日本の選手たちなら(1時間半のミーティングも)やろうと思うんですけど、メジャーの選手とかで1時間半、徹底的にミーティングなんて、なかなか聞いたことがないです。
おそらく相当入れ込んでいましたし、みんなが意見を出し合って、多分もう全員が監督になってどんどん話し合って。山本投手に対するいろんなことを全選手が多分アドバイスしたんだと思います。

大谷選手「優勝以外は失敗」

試合後、ベネズエラ戦に関して日本の選手たちは…

隅田知一郎投手
「今日のベネズエラの選手は低めに対しては強いスイングをしてこなかった」

井端弘和監督
「非常にストレートに強いバッターが多く、ほとんどのピッチャーがストレートをはじき返された」

酒主義久アナウンサー:
相手のベネズエラの攻撃陣、さらには日本の継投というのはどういうふうに見ていましたか?

川﨑宗則氏:
いろんな展開だったと思います。出てきた隅田投手も伊藤(大海)投手も、もともとは先発ピッチャーと。途中から行くという感じではないんですけど、でもチョイスした選手は素晴らしかったと思います。
ただそれを上回るぐらいベネズエラの打線、特に徹底して低めを捨てて、低めのフォークボールは振らずにちょんちょんと当てて速い球を待つ…ああいう徹底はなかなかないので。

谷原章介キャスター:
1人じゃなくてチームの打線として勝負を仕掛けてきたってことですね。

川﨑宗則氏:
そうですね。ずっと自分が打てなくても次につなげると。次のバッターに見せるっていうふうな仕方をしてましたね。

そして試合後、大谷選手はこのように話しています。

大谷翔平選手
「全部押し切られたわけではないし、勝てる要素はあったんじゃないか。優勝以外は失敗というか…結果的にそうなる」

谷原章介キャスター:
前回優勝しているチームだからこそ、今回はもう全チームが標的にもしてくるでしょうし、そういった前回の優勝っていうのはたくさんのチームの涙の上に立っているわけじゃないですか。それを改めて僕たち忘れちゃいけないなと思うよね、このコメントから。

ありがとう侍ジャパン

視聴者からは侍ジャパンへの感謝の声が届きました。

「侍ジャパンの皆さんへ。夢と感動をありがとうございました。悔しいのは選手の皆さんだと思うので、ファンとしては、ただただありがとうの一言です」(60代)

谷原章介キャスター:
(日本プロ野球選手会の公式SNSでも)侍ジャパンの選手へのネット上の誹謗中傷がひどいと。本当にゆゆしき事態といいますか悲しいことであって。あれだけ日本の代表のために頑張って、忙しいシーズンに体を張って勝負をしてくれてくれた人たちに対して、誹謗中傷は本当にしちゃいけないと思います。

佐々木恭子アナウンサー:
誰より悔しいのは選手自身だと思います。

谷原章介キャスター:
どんなつらくてもね、選手を攻撃するのは絶対やめた方がいいと思います。
まだこれからつながっていくわけだから。勝ったベネズエラをこれから応援して、優勝してほしいと思う。

川﨑宗則氏:
ベネズエラ優勝しますよ。強い。勢いに乗っていますし。いいチームなんで優勝してほしいと思います。

(『サン!シャイン』2026年3月16日放送より)