3月22日に千秋楽を迎えた大相撲春場所。横綱・豊昇龍などを破った関脇・霧島(29)が、14場所ぶり3度目の優勝を飾りました。
霧島は、直近3場所で大関昇進の目安を上回る34勝を挙げ、大関への返り咲きが確実となりました。現在の制度になってから平幕以下に降格した力士が大関に再昇進するのは、史上3人目です。
大関陥落から約2年。苦難を乗り越えた裏側には、愛する子どもたちと交わした“ある約束”がありました。
「再チャレンジでダメなら…」
モンゴル出身の霧島が来日したのは2014年。陸奥部屋に入門すると、相撲未経験ながら、遊牧生活で鍛えた足腰を武器に入門から約6年で新入幕。2023年の春場所で初の幕内優勝を飾ります。
続く5月場所でも好成績を残して27歳で大関昇進を果たし、“次は横綱”との期待も集まりました。
しかし…首のけがに悩まされ、大関在位6場所で陥落。
『サン!シャイン』は、当時の様子について、同じモンゴル出身力士で霧島が“兄貴”と慕う元小結の白馬さんに聞きました。
元小結 白馬さん:
綱とりで1回失敗してるじゃないですか。それがちょっと大きいショックだったような気がしますね。それを引きずったまま相撲取って、色々けがもしちゃうし。
綱とりを逃した精神的ショックから、思うような相撲が取れず、けがにつながったといいます。
元小結 白馬さん:
(陥落後)色々話したんですけど、「もう一回(大関昇格に)チャレンジ、再チャレンジします。それでもダメだったら諦めます」と。
気持ちを立て直し、復活を遂げた理由は…“家族”の存在でした。
2人の子どもたちと交わした“ある約束”
長女・アヤゴーちゃん(6)はお父さんを熱烈応援。「パパ、何か強くなる方法はないの?」と激励、「とにかく押して押して」と指導があったそうです。
霧島 関(一夜明け会見):
結構、厳しい言葉で言うんですよ。そういう言葉をもらうと変わる。やっぱり負けたくないって。
2回目優勝したとき万歳して、(娘・アヤゴーちゃんは)恥ずかしくて、何もできなかったって言ってたんですけど。優勝したらちゃんと練習して「万歳いきます」って言って。なんとか、息子と娘の約束を守った場所でした。
(優勝という)約束を守って、万歳して、優勝して大関復活。これが一番大きいですね。
相撲協会はあす25日、臨時理事会を予定しており、昇進が正式に承認されれば2年ぶりの大関返り咲きとなります。
霧島 関(一夜明け会見):
大阪場所がチャンスだと思いました。いつも言ってるんですけど、かっこよく強い、かっこいい大関になりたい。
――23日の優勝一夜明け会見の様子は?
相撲ジャーナリスト 横野レイコ氏:
今までの優勝一夜明け会見の時よりも言葉に重みがあるというか余裕で。自分からあんまりしゃべらない方だったんですけど、自分からエピソードをどんどんお子さんの話とか言ってくれるんですよ。それだけ家族の支えでこの3度目の優勝があったっていうのを感じられたし、一回り成長したなっていう感じは会見でもすごくしました。
続々誕生 ニュースター
1人目は、“令和の牛若丸” 前頭二枚目・藤ノ川(21)。
横綱・大の里(25)、横綱・豊昇龍(26)、相手に2日連続金星を挙げました。
藤ノ川は今場所、金星2つと技能賞(200万円)を獲得。
実は、金星1つにつき4万円支給されます(毎場所引退まで)。過去最高は安芸乃島の16個(最高位・関脇)です。
2人目は、“SNSがざわつく幕下のホープ” 幕下十五枚目・竜翔(23)。
熊本出身、身長186cm体重120kg。春場所の戦歴は4勝3敗。
SNSではそのビジュアルに「俳優かと思った…」「イケメンすぎる!」と話題になっているんです。
相撲ジャーナリスト 横野レイコ氏:
学生時代にベスト8に輝いて幕下から付出デビューだったんですけど、まだこの体で、肉がついてきて関取になってくれば、身体能力も高いし、とにかくもうイケメンすぎて。
私も去年の夏に(相撲協会の行事で見たときに)「なんだこの顔は」と思って(笑)。(その時は)丸刈りだったんですけどそれでもかっこいい。(今は)ざんばらでもかっこいいから、まげを結ったらさぞかし男前。もう“スー女”は注目していますので。
(『サン!シャイン』2026年3月24日放送より)
