応急処置を施しながら保に救急車を呼ぶよう指示する朱羅。店主を帝釈総合病院へ運ぶも、朱羅の前に院長・不動勝治(佐野史郎)が立ち塞がる。

フィンクの懸念事項が病院の赤字と知った不動院長は、それを生み出す重症患者の受け入れを行う救急科に釘を刺しに来ていたのだ。

救急科の入室を止めようとする不動院長を振り切った朱羅は、店主を手術して命を救う。

多聞(渡部篤郎)から2ヵ月後の救急科閉鎖を聞き駆け出す朱羅(松本若菜)

朱羅の阻止に失敗した不動院長だが、東王大の教授には救急科を閉鎖すれば新病院設立に向けて動き出せると電話。すると、教授から近く教授選を開くことになったと知らされる。

かねてより東王大に戻ることを望んでいた不動院長にとって、その情報は新病院設立よりも重要。さらに教授から、票獲得にはそれなりの用意が必要だと言われた。

不動院長は梵天を呼び、東王大心臓外科の教授を紹介してほしいと頼む。

教授選の得票のためと知った梵天は断ろうとするも、フィンクの手術のことを持ち出されて渋々応じた。

その頃、朱羅は多聞真(渡部篤郎)から2ヵ月後に救急科を閉鎖すると告げられていた。

たまらず阿含理事長の元へ行った朱羅は、閉鎖の真意を問いただす。救急科をなくせば助けられた命も助けられなくなると訴える朱羅に、阿含理事長は「私には大事な使命がある」と言う。

新病院に多くの人材を投入することで、さらにたくさんの命を救うのだ、と。

また、阿含理事長は多聞にも使命があると告げる。紛争地帯の医療不足と資金不足から撤退を余儀なくされた多聞は、新病院の利益の一部を海外医療支援に使うことを阿含理事長と約束していたのだ。

それでも、朱羅が納得することはなく…。

そんななか、フィンクが突然、病院への寄付をやめると言い出した。梵天はフィンクから寄付をやめる理由を聞かされて多聞に報告。

フィンクは不動院長の横領に気づいたのだ。梵天も教授選の票獲得のために、不動院長が横領で得た金をばら撒いていることを知っていた。

梵天は責任をとるため医者を辞めると言う。