パソコンに向かう万理子。その画面には何も書かれていない。
「私の書きたいもの…。千明様、私にはないのでございます…」とつぶやく万理子の瞳はいつもよりどこか悲しげで…。

翌朝、海岸には「ようこそ鎌倉へ! お疲れさま」といつものようにゴミを拾うえりなの姿があった。
視線を感じ、顔を上げると、ミステリアスな青年・木村優斗(西垣匠)が座っている。立ち上がった彼は言葉を発さず、えりなの前にゴミを置いてその場を立ち去っていった。

和平(中井貴一)は市長(柴田理恵)に呼び出されランチに!そこでまさかの“お誘い”が…
一方、成瀬医院。「そんな自慢気な顔されましてもね」と苦笑する成瀬の前で、「完全勝利じゃないですか!」と喜色満面の千明がVサイン。検査結果に問題はなかった。
定期的に来院するように勧めつつ、「このあと少し時間ありますか?」と千明をランチに誘う成瀬。千明は「喜んで」とにっこりと笑顔を返す。

同じ時間、和平と鎌倉市長・伊佐山良子(柴田理恵)がテーブルを挟んで蕎麦を食べている。
和平が、かつて彼女の秘書を務めた縁で、昼食に誘われたこの日。市長は突然、居住まいを正し、「私と結婚してください」と爆弾発言を投げかける。
しかし、その目をまっすぐ見据えた和平は「市長?本当はそれではないですよね?お話って」と冷静に切り返した。
すると市長は、真面目な顔つきで「私の後継者になってください。鎌倉市長に立候補しませんか?」と言う。
市長の想像だにしていなかった言葉に和平は絶句して――。

果たして、千明たちは無事「月9」への新たな企画を生み出せるのか。そして、和平は「市長選立候補」の誘いにどのように答えるのか。
それぞれの、本当の「第二の人生」が始まろうとしていた。