その頃、鎌倉。
和平はかつての部下で、観光推進課課長・田所勉(松尾諭)がまたもやトラブルを押し付けられ、出先で謝罪をしていた。
帰りの道すがら、和平は早田律子(石田ひかり)と出くわす。
「私の家に寄ってくださいませんか?」と誘う律子のあまりの強引さに、和平は結局自宅の前まで来てしまう。
律子(石田ひかり)が“一条さん”の娘だと知り驚く和平(中井貴一)
驚きを隠せない和平の目の前には、生前親しくしていた鎌倉の“名物おじいさん”一条さんの家が。律子は一条さんの娘だったのだ。
律子は「死んでからわかったことですが、私の夫はクソ野郎でした」と言う。いきなりの暴言に戸惑うも、一条さんの仏壇に手を合わせて「いろいろお世話になりまして…」と和平。

すると律子は「お世話したんですか、何の?」「共通の趣味があるとか?」と質問攻めをする。そして、「父がこれをあなたに」と言いながら、「くらちゃんへ」と書かれた段ボールを差し出した。
何も知らず、それを開けた和平は、未亡人もののエロ本などの山にビックリ。持ち帰るよう勧められ、絶叫するように「うちは娘もいるんですよ!」と返す。
全力でエロ本の受け取りを拒否した和平に、「長倉さんが未亡人好きって面白いなと思ってたのに」と残念がる律子。終始タジタジの和平は、逃げ出すように一条家をあとにした。
カフェ「ナガクラ」で客を見送る、長倉真平(坂口憲二)と長倉えりな(白本彩奈)。
片づけをしていると、病院から真平のスマホに着信が。真平は電話越しに明らかな動揺を見せる。

えりなは「体調悪い? 身体のことじゃないよね」と心配するが、真平は否定。「兄貴とかには言わないで。心配するから」と微笑んだ。