どこまでが「単なる撮影」で、どこからが「盗撮」?迷った時は相手にしっかり許可を取ること!

番組では、学校内での盗撮被害をパトロールしている「ひいらぎネット」の永守すみれさんも取材。永守さんは「学校名と個人名をさらしてスカートの中を盗撮し、ネットに上げる」などの事例を紹介し、「最近では被害者も加害者も子どもというケースが増えている」と注意喚起しました。

「好きな子を盗撮していたら学校で大問題になった」「盗撮なのか、ただ写真を撮っていただけなのか、認識の違いで口論になった」など、実際の高校生たちの声には、高橋さんが「基本的には、許可を得ずに撮影することは避けたほうがよい」とアドバイス。

千秋さんは「娘の顔は絶対に出したくない、撮影したらぶっ飛ばすとママ友たちに言っていたので、大きな問題は起きずに済んだ」と経験を語り、竹山さんは「こういう仕事をしていると街ロケとかでスマホを向けられることが多いけれど、それってどうなの?盗撮じゃないの?と思うことはある」と、子どもに限らず撮影の可否を確認する必要があると問題提起しました。

卒業アルバムの写真を悪用して裸の動画に加工…被害を防ぐためには何ができる?

永守さんによると、卒業アルバムや部活動紹介の写真を悪用して、AIを使って裸に加工したりする被害も増加中。「本当にAVに出演していたのでは?」と疑われるレベルの動画も出回っているそうで、就職活動の際などに不利益を被る可能性もあるといいます。

高橋さんは「日本の法律ではAIでは罪に問えず、名誉毀損などで訴えることになるが、韓国ではそういった画像を見たり所持したりしただけで罰則を問えるようになった。(自分の画像が悪用されないようにするための)対策は難しいが、写真を不特定多数に公開しないように心がけて」と、現状を分析。

安藤さんは「私たちの手では被害は防げないけれど、画像を加工する側になる可能性を防ぐのは親の役割」「親は常に子どもの味方であるということを日々伝えないと、何かあっても隠すようになってしまう。不安なときにはすぐに相談できる関係性を作る必要があるのでは?」と熱弁しました。

自分の写真が知らないところで加工されていないかどうか調べてくれる、「beME」という有料アプリも誕生。このサービスに登録すると、アダルトサイトの中から自分の顔と一致する画像を検出し、万が一の場合は弁護士を通して削除依頼もできるといいます。

それでも個人で所有している加工画像までは取り締まれないという現実に、寺島さんは「想像が追いつかない。人それぞれ価値観も違うので、しっかり話し合ってルールを作らないと」と気を引き締めた様子でした。

『ノンストップ!』(フジテレビ)2025年4月4日放送より