織田信成さんが、織田家流の家事・育児の分担について語りました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げる『ノンストップ!』(フジテレビ)の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
今回は、プロフィギュアスケーターの織田信成さんをスタジオに迎え、「令和夫婦の家事育児分担」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんがトークしました。

「共働き夫婦共倒れ」の背景には完璧主義の影響も!?
厚生労働省の調査によると、2023年度には男性の育休取得率は30.1%まで上昇。しかし、NPO法人ママライフバランス代表の上条厚子さんは、共働きの夫婦が2人で育児と家事、仕事の両立に挑んだ結果、「共働き夫婦共倒れ」に陥るケースも増えていると指摘しました。

千秋さんは、「(自分が出産した)20年前はパパがベビーカーを押していると奥さんの尻に敷かれているような印象があったけれど、今はむしろカッコいい印象に変わった。でも(その変化が)遅いと思う」と、父親の育児参加の現状について分析しました。
4児の父で育児・家事に積極的に取り組んでいるという織田さんは、「(お互いに)不機嫌なときもあるけれど、そういうときこそ話し合いをしたらいいのでは?」と助言。
千秋さんも「出産後は家事に加え『育児』が増えるのだから、初期設定の段階でしっかり話し合うことが大切」と語りましたが、上条さんによれば物理的に増えた「育児」を妻が仕事をセーブすることで解決するのではなく、夫婦共に仕事も家事育児もセーブしない傾向になったことが「共働き夫婦共倒れ」の背景にあると解説。

また、親世代の“父親らしさ”や“母親らしさ”の概念と、令和の“夫婦平等”のどちらに合わせたらいいのか「正解」がないことも、「共働き夫婦共倒れ」の原因となっていると、上条さんは語りました。
パパ同士が育児の悩みを共有できる「パパ向けイベント」
番組では、パパ同士がオンラインで意見を交換したり、赤ちゃんと一緒に助産師さんからアドバイスを受けたりできる「パパ向けイベント」も取材。
参加者の1人は、週末を子どもと“過ごさなければいけない”というプレッシャーで金曜日が憂鬱(ゆううつ)になるなど、育児ノイローゼのような状況になっている中で、他のパパと交流することで、いろいろな“パパの形”があることに勇気づけられたと告白しました。
パパ同士が交流できる育児イベントには、赤ちゃんが生まれる前に参加できる「プレパパ講座」や、外遊びの仕方を教えてくれる「パパ向け外遊び講座」などがあるほか、児童館などでパパ向けの時間を設定しているケースもあるのだそう。

織田さんは「自分は育児で悩んだら妻に聞いて、妻のやり方に沿ってやっている」と語りましたが、千秋さんは「本当は全部自分でやりたいママもいる。そういう部分の考え方も結婚前にマッチングできるといいし、パパに任せると決めたらママは口を出さないようにしなければ」とアドバイスしました。
夫と妻の家事分担…具体的にはどう進める?
第一子の誕生直後は「妻10:夫0」だった家事育児の分担を、話し合いによって土日祝日は「妻4:夫6」にしたという40代女性の落合さんにも話を聞きました。
「ちゃんとしたお母さん像」を追い求めていたものの、お子さんが2歳になったときに家事が回らなくなり、夫に初めて助けを求めたという落合さん。その後、夫の家事のやり方に不満を抱いたこともあったそうです。
そんな中、上条さんが開催している「親のがっこう」というイベントでお互いに「好きな家事」「嫌いな家事」を書き出して、初めて夫にとって「嫌いな家事」が少ないことに気付き、夫に家事を任せることができるようになったと、落合さんは経験を語りました。
夫婦で家事や育児の負担について話し合うときには、相手に「やって」とボールを投げっぱなしにする「ドッジボール」ではなく、きちんと対話する「キャッチボール」の形を目指すのが理想だと語った上条さん。

織田さんは「自分は家事も育児も何もできなかったが、自分が家事をやったら妻が喜んでくれるのがうれしくて、家事が楽しくなった。それを続ければ家族がハッピーになると思ったら、続けられた」と、家事や育児を“自分ごと”として捉えるポイントを伝授し、三木さんは「理想形ですね」と織田さんの考え方を絶賛しました。
「ホコリが溜まっても2cmまでは許容範囲!」織田家流家庭円満の秘訣!
そんな織田さんですが、「奥さんが片付けが苦手で、気付けば自分がやっている」のが悩みだといいます。
「気付いた人が家事をやるのが我が家のルールですが、気付くレベルが僕のほうが早い。僕は食事が終わったらすぐに食器を洗いたいのに、妻は翌朝まで放置してあったりする」と織田さん。
一方、妻の茉由さんからは、「皿に汚れが残っていて時々洗い直している」と不満の声も届きました。
織田さんが「自分はせっかちすぎるので、妻に叱られたことがある」と頭をかくと、竹山さんは「オレもせっかちだからわかるけど、皿洗いに文句を言われると腹が立つ」と織田さんを擁護。
千秋さんは「『気付いた人がやる制度』は、『気付かないフリ』でごまかせるので大変なのでは?」と疑問を述べましたが、織田さんは「最近は僕のほうが妥協しつつあって、ホコリも2cmくらいなら我慢できるようになった」と苦笑しました。
『ノンストップ!』(フジテレビ)2025年3月28日放送より