2024年7月1日に山開きをした富士山で初めて迎えた週末。

7月7日、富士山の山頂では早朝から多くの人が集まっており、その幻想的な光景にカメラを向けていました。

長野から来た登山客:
感動しました。達成感がありますね。

ドイツから来た登山客
御来光は最高ですよ!とても美しい!


2024年から通行料など新たなルールができた富士山登山。
そんな中、新たな課題が見えてきました。

 “弾丸登山”は減少もトラブルが…

7月7日、正午前の5合目では登山客など多くの人でにぎわっていました。

マレーシアから来た登山客:
とても、とてもワクワクしています!
富士山に登れてうれしいですし、心に残る経験にしたいです。

イタリアから来た登山客:
富士登山に挑戦できて幸せです!


富士山5合目に今年から設置されたのが、夜通し歩き山頂を目指す“弾丸登山”を防ぐゲートです。

午後4時から翌日の午前3時までの間、ゲートを閉鎖。
山小屋の予約者以外は通過できなくなります。

山開きから1週間、その効果は出ているのでしょうか。
富士山5合目の救護所で対応する看護師の堀田さんは…。

富士山五合目・救護所 堀田麻由美 看護師:
やっぱり夜の登山、特に弾丸登山はとてもリスクが高い。
リスクを分かっていてやるのと、やらないのでは全然違いますし、それが今年ゲートという形で強制的にピシャッと閉まるという形になったので、そこはルール作りができて良かったのではないかなと思います。


7合目にある山小屋ではゲートが設置されたことにより、“弾丸登山”は減少したといいます。

山小屋「日の出館」中村薫さん:
今、夜の9時ぐらいになりますけれども、ほとんど登山者の光がないような状態となっています。


しかし、その一方で思わぬトラブルも…。

山小屋「日の出館」中村薫さん:
下の(5合目で)通行料を払って、それを勘違いして、山小屋の予約もできちゃっているという…そういう勘違いでみえる方。
「予約、これ(通行料)で入れるでしょう」みたいな方がいます…。


ゲートで通行料2000円を払った外国人が山小屋を予約できたと勘違いし、予約なしで泊まろうとしてしまったといいます。

混乱はあるものの、安全な登山のために設置されたゲート。
そんな中、迎えたこの週末…夜の登山道は大荒れの空模様に。

夜明け前、強風の富士山 山頂では救助活動が行われていました。