トゲのあるセリフにも「まったく共感できないとは思えない」

――オファーを受けて、どのように役作りを始めましたか?

映画版を見たり、海外版ミュージカルの音楽を聞いたりしましたが、映画版でオスカーを演じているジョン・バリモアさんがすごくダンディで大人な印象だったので、「え、僕で大丈夫?」と、少し戸惑いました。

オスカーは、昔は作品をいくつも成功させたものの、今は落ちぶれているという役どころ。どうしたら僕のオスカーがオスカーらしく見えるか、初めは悩みました。年齢を感じさせるために「髪の毛を白く染めて、ヒゲを生やしますか?」と、演出のクリス・ベイリーさんに相談しましたが、キャラクターも作品もポップでチャーミングなので、今回はそういう見せ方はしないことになりました。

――オスカーは独占欲と嫉妬心が強い人物ですが、どんな印象を持ちましたか?

言葉が乱暴で横柄ですが、過去に作ってきた作品は、きっと本当に素晴らしいものだったんだろうと思います。失敗も何度もしてきたけれど、常に仲間がついてきてくれているから、たぶん本当に嫌な人間ではない。嫌われないのは何でだろう、というのを考えながら役を作っています。

――オスカーに共感できる部分はありますか?

自分に自信があって、何度失敗しても立ち上がるところは、僕と似ているかもしれません。オスカーのトゲがあるセリフも、まったく共感できないとは思えなくて。「オスカーは何でこういう言葉を言ったんだろう」「自分だったら何て言うだろう」と想像しています。

――オスカーは舞台プロデューサーですが、本作のプロデューサーを参考にすることもありますか。

今回のプロデューサーさんは以前も何度かお仕事させていただいた方で、プロデューサーとしての話も、よくしてくださいます。オスカーと反対で本当にやさしくて穏やかな方なので、そういう面ではちょっと違うかもしれません(苦笑)。 

でも仕事柄、プロデューサーさんは身近にたくさんいますし、会う機会もお話しする機会も多いので、いろいろな“プロデューサー像”をイメージできるのは良かったなと思います。