雑誌「LEON」の顔として「連続して最も多く ファッション誌の表紙を飾った数」で、ギネス世界記録に認定。今もその記録を更新し続けるタレントのパンツェッタ・ジローラモさん(62)。

現役モデルとして活躍する傍ら、2年前から人口1万7000人ほどの福島県会津美里町で、“コメ作り”をしているといいます。

コメ作りでも“ちょいワルおやじ”は健在なのか?
『サン!シャイン』は、モデルとは違う一面を見せるジローラモさんを取材しました。
“ちょいワル”スタイルのコメ作り「町の活性化の手助けを」
6月25日、ジローラモさんの元を訪ねると、この日は5月に苗を植えた田んぼで、草刈りなどの作業をしていました。

1年前から本格的にタッグを組んでいる、コメ農家の元木博人さんが取り出したのは、雑草の繁殖を抑える農業用ロボット「アイガモロボット」。モーター音を鳴らしながら、田んぼの中を走って行きます。

パンツェッタ・ジローラモ:
おー!動いた。泥を動かしながら(走らせると)、雑草が出にくくなるんですよね。
コメ農家 元木博人さん:
たまに、アイガモロボットと本物のカモが一緒に泳いでたりとか。

もちろんロボットだけでなく、自らも田んぼの中に入り手作業での草取りも行います。
パンツェッタ・ジローラモ:
毎回お祭りみたい、慣れてない人もやってみると楽しいです。機械があるからといって、全部機械でできるわけじゃないんです。人間と機械の出会いですよね。

さすがに田んぼの上では、あのジローラモさんも“ちょいワル”ではいられないか…と思いきや、ファッション雑誌専属モデルらしい“こだわり”も。

パンツェッタ・ジローラモ:
これ(長靴)おしゃれですよ、フランスのスタイリッシュ系なやつ。ストレッチのデニムで、(ベルトは)GUCCIのやつ。洗う時も逆にきれいになる、ビンテージになる。

なんと、フランス製の長靴にストレッチデニム、ベルトはGUCCI!コメ農家の元木さんも「コーディネートを、ジローラモさんにやってもらいたい」と大絶賛です。

そんな元木さんは、ジローラモさんと一緒に作業をすることで、 “ある一面”に気づいたといいます。

コメ農家 元木博人さん:
「カメラの前だけ一生懸命作業して、他の時間帯はやんないんじゃないかな?」なんて思っていたんですけど。それが一緒に作業してみたら、カメラ関係なく人一倍仕事をするという姿を見て「これはぜひ一緒にやっていきたいな」と思ったのがきっかけです。
ちょいちょい“ちょいワル”部分が見える時は、ありますけど(笑)

コメ作りと真剣に向かっているというジローラモさん。
そこには、妻の父親の故郷でもあるこの地に何度も訪れることで、農家の減少や過疎化の現実を知り、「町の活性化の手助けをしたい」という思いが込められているのです。

パンツェッタ・ジローラモ:
この場所をもっと元気にさせたいなと思ったんですね。
日本で色々楽しいことさせてもらって、やっぱりなにか気持ち的に返したいなと。
おコメとか、日本の文化とか、そういうところを何か活躍すれば…何が盛り上がれば、何か返す気持ちができるかなと思うんです。
そんなジローラモさんの思いに応えるように、地元の人たちも農作業を通じて交流を深めています。

パンツェッタ・ジローラモ:
やっぱり、現地の人と一緒に作るの楽しいですよ。明るく見えるんですね、色んなことが。色々コミュニケーションとれるし、新しいことできるんですよ。
パンツェッタ・ジローラモ:
(元木さんは)大きな存在、尊敬しています。

コメ農家 元木博人さん:
そんなこと言われるとほんと…恥ずかしい。
パンツェッタ・ジローラモ:
ここで涙出るところ。
コメ農家 元木博人さん:
ハハハ。
「日本人に農業に戻ってもらいたい」
農薬や化学肥料を使わない、手間とコストがかかる「有機米」にこだわっているジローラモさん。

現在は、福島だけではなく、石川や兵庫など 全国6地方で コメ作りを行っており、6月28日には淡路島で田植えの体験イベントも開催しました。

作ったお米は、「GIRO米」としてサイトで販売しており、今後もコメ作りを通して各地の人々と繋がり、農家を盛り上げたいといいます。

パンツェッタ・ジローラモ:
僕はやっぱり、農業は大事な仕事。農業は日本人に戻ってもらいたい、今の日本人は農業から離れているんですね。
だから…まぁ江戸時代みたいじゃないけど、いま新しい機械いっぱいあるから。やっぱり戻ってもらいたいですね。戻ってもらうためにめちゃくちゃ頑張ります。

(『サン!シャイン』 2025年7月18日放送より)