「父にキツいことを言ってしまった…」家族が抱える後悔を軽減するには?

ハリーさんは、「父のできないことが増えていって、暴力的な行動に出た父にキツい言葉を言ってしまったこともある」という後悔も語りました。

新井先生は「それは家族ならではの思い。私も父に怒鳴ったことがありますし、教科書的に『やめたほうがいい』とは言えない」と寄り添い、「熱心な家族ほど抱え込んでしまうので、家族だけで悩まずに相談してほしい」と訴えました。

港区には、認知症の人や家族が集まることのできるカフェがあり、そこでは看護師などのスタッフと認知症患者が話したり、同じ境遇にある家族同士が情報交換したりすることもできるのだそうです。

清原さんは「在宅看護で家族で悩みを抱え込んでしまったから、こういう場があるのは本当にいいと思う。誰かに話せたらラクになれたのかも」と笑顔を見せました。

認知症になった親から名前を忘れられてしまうというケースも聞きますが、新井先生は「認知症だからといって脳の働きが全部なくなるわけではなく、5〜10%以外は正常。ただし天気と同じで波があるので、一喜一憂しないこと」と説明。

認知症患者の家族のみなさんも、「娘だと認識してもらえなくても母にとって『いい人』であればいい」「名前が出てこないだけでわかっていると思っている」と語りました。

認知症の家族を施設に行かせる判断はいつ?&家族の銀行口座はどう管理する?

認知症が後期になってくると、「会話が成立しない」「着替えや入浴、食事、排せつが困難になる」などの症状が出てきますが、施設に行くかどうかは、どのタイミングで判断したら良いのでしょうか。

清原さんは「本人の症状よりも、家族が我慢し始めたら検討する。我慢が限界に達したら家族が壊れてしまう」と実感を語り、新井先生も「患者も家族には幸せな人生を送ってほしいと思っているはずなので、段階的に施設の利用を検討してほしい」と同意。

ハリーさんは「デイケアから始まって、1週間、2週間と段階を踏むことで、父も介護施設の人たちの優しさがわかったし、母も自分もしっかり睡眠を取れるようになり父に優しくなれた」と、具体的な段階の踏み方を紹介しました。

最後に、清原さんが家族のお金の管理で気をつけるべきポイントを紹介。銀行口座は本人の判断能力が低下したと判断されると凍結されてしまうため、本人が元気なうちに代理人用のキャッシュカードを作っておくと便利なのだそうです。

また、「口座が複数ある場合は1つにまとめる」「定期預金は解約して引き出しやすい形にしておく」ことも大切だと、清原さんは言い添えました。

『ノンストップ!』(フジテレビ)2026年2月6日放送より