近年、中高年の新たな働き先として注目されている、“スキマバイト”
『サン!シャイン』では、介護の現場や飲食店などで働く中高年女性のスキマバイトに密着!

お金だけではない、“多様な働き方”を実現する女性たちがそこにはいました。

一人でも多くの人と交流を 介護業界でスキマバイト

まず取材したのは、介護施設でスキマバイトをしている埼玉県の白濱里奈さん(55)。

今、介護の現場では、スキマバイトのニーズが拡大。
厚生労働省によると、2040年度には約272万人の介護職員が必要になると言われていますが、2024年10月時点での介護職員の数は約213万人と、60万人近くが不足している状態です。

そんな中、白濱さんは普段も介護福祉士として訪問介護の現場で働いていますが、“介護業界に特化”したスキマバイトアプリを活用して、スキマバイトでも働いています。

この日の主な業務内容は、入浴介助。初めての現場のため、利用者とも初対面。細かいコミュニケーションが求められます。

入浴を手伝いながら「痛いところはありますか?」「見守っていますから、何か困ったことがあれば言ってください」と、利用者の体調などを都度細かく確認。トラブルなく入浴介助を終えました。

利用者が立ち上がろうとすると、すかさず手を差し伸べる白濱さん。
自身も年齢を重ね、利用者の苦労に共感できるようになったからこそできる気遣いがあるといいます。

介護ワーカー 白濱里奈さん(55):
自分自身も起きる時ちょっとだけ体がきつかったりとかしたり、日々の暮らし方によるつらさみたいなところの理解っていうのは、あるかなというふうに思います。

2時間で収入は約3200円。月4回程度スキマバイトを行った収入は約5万円だそうですが、なぜ介護福祉士として働く傍ら、スキマバイトでも介護の仕事をしているのでしょうか。

介護ワーカー 白濱里奈さん(55):
様々な人を知りたい。様々な生き方を知りたい、そういった思いが湧き上がっていて。
勉強になることばっかりで、すごく発見がある。「こんなふうに生きてらっしゃるのねって、素晴らしいな」みたいなところの方が結構大きくて、それが私の喜びになっていてっていうところはあります。

多くの施設でさまざまな高齢者と触れ合うことで、介護福祉士として成長し、次の現場に生かすことができるといいます。

睡眠時間を削ってスキマバイト お金だけではない“生き方”

続いて取材したのは、日中は事務職、夜は都内の飲食店でのスキマバイトで働く、晴美さん(61)。

埼玉県でパートナーと暮らし、昼は事務職で働く傍ら、月に10日ほど飲食店で接客のスキマバイトをしています。

働くお店は、居酒屋やイタリアン、中華料理店など様々。本業とは全く異なる職種にもかかわらず、その仕事ぶりは周囲も目を見張るほど。
実は、晴美さんは19歳から35年間も飲食店で働いていた経験があるのです。

「THE赤提灯」店長:
飲食店での職業経験が豊富な方ですので、若い方にも負けないぐらい素早くお仕事してくださる。本当に助かっていますね。

お客さんとのコミュニケーションを楽しみつつ、「ドリンクのラストオーダーは?」と相手をしっかり気遣う接客。さらに、少し離れたところからお客さんを観察し、求めていることを的確に判断して素早く対応します。

お客さんが注文しようとしているのを察知すれば、ポケットからペンを取り出し歩き出します。呼ばれる前にテーブルに着くと「よろしければお伺いします」と自然に声をかけました。

スキマバイトをする 晴美さん(61):
やっぱり(グラスが)邪魔になっちゃったり、ぶつかったりする可能性があるので、空いたものはなるべく下げようと思うんです。でもあんまり会話の邪魔にはなりたくない。

経験を生かした働きぶりで、若い従業員からも「晴さん」と慕われる晴美さん。しかし、同僚たちがひとつだけ心配していることがあるといいます。

それは、働き過ぎとも言える、“仕事漬け”の晴美さんの生活。
この日のスケジュールは、朝5時に起床し8時から本業。そして終了した1時間後にはバイトを開始。帰宅するのは、日付が変わった午前1時ごろです。
昼も夜も働く“二刀流”の暮らしをしているため、中には睡眠時間が2時間ほどになる日もあるといいます。

そこまでしてスキマバイトをする理由は何なのでしょうか?

スキマバイトをする 晴美さん(61):
接客とか飲食店が好きなんですよ。
今は違う仕事をしていて、自分がそこで役に立てているかどうか分からない。自分のやりがいとか、慣れている仕事で動ける仕事をしたいっていうのはやっぱり一番。

本業の事務職では満たされない思い。「役に立てているのか」という不安を埋めるために、コロナ禍で一度離れた飲食業界に、スキマバイトとして戻ってきたといいます。

スキマバイトをする 晴美さん(61):
自己肯定感がないんですよ。それで「このおばさん、思ったよりも使いやすいじゃないか」って思われたくて、やっているところはあります。
やっぱり楽しいです。うん、やっぱり楽しい!

(『サン!シャイン』 2026年1月14日放送より)