<大地康雄 コメント>
――台本を読んだ印象は?
人間ドラマとしてとても魅力的な作品だと思いました。清水さんの脚本は、セリフが人間くさいんです。だから、覚えやすいし、話しやすいんです。秋田弁の長台ゼリフのシーンがあったのですが、おかげで何とか演じることができました。
――ストーリーのどんな部分に魅力を感じましたか?
高橋惠子さんが演じる蘭子のキャラクターですね。どんな思いで人を殺めてしまったのか、捕まりたくない一心から、顔も変えて逃げ続けたわけですよね。
人間誰しも弱い部分がありますから、もし自分が同じ立場だったら、やっぱり捕まらないように行動を起こすかもしれないなど、いろいろ想像をめぐらせながら演じました。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
ある意味では、平造にとっての生きがいを、蘭子が作ってくれたともいえます。
私自身、これまで刑事役を数多く演じてきましたが、最後は犯人逮捕で終わることがほとんどでした。それが今回は捕まえることができなうえ、余命僅かな蘭子が最後に会いたいと言ってくる。平造としては少し複雑な気持ちですよね。
蘭子と平造が語り合うシーンが、やはり今回の一番の見どころではないでしょうか。
