ハーフムーン殺人事件で犠牲になったのは、工務店勤務の佐藤守(辻井庸介)と大学生の増田健二(栗巻凌)。犯人が2人に恨みを持つ人物だと睨んだ篠宮は、水上署をあくまで“お手伝い”として扱おうとする。
篠宮の態度に不満を覚えつつ、碇は遺体の遺棄現場について礼子の意見を聞きに行くが、そこに篠宮が現れた。どちらが振った、振られたで口論を始める碇と篠宮の親しげな様子に、礼子は思わず捜査への協力を拒むような態度を取ってしまう。
礼子の様子から、碇と礼子、日下部の微妙な関係を察知する篠宮。
そんななか、病院から電話を受けた日下部は、入院中の母・涼子(阿部朋子)の元へ。彼は母の“自慢の息子”であり続けるために、本部から異動になったことを隠し続けていた。
篠宮(野波麻帆)唯一の未解決事件とハーフムーン殺人事件の共通点が明らかになり…
ハーフムーン殺人事件の被害者の共通点探しに苦戦するチーム碇。しかし、2人が使っていた端末に「Fog talk」という共通のアプリがインストールされていたことが判明した。
Fog talkは、匿名・流動型犯罪グループ(通称:トクリュウ)が強盗や特殊詐欺などの実行犯を集めるために使っていると言われるSNS。トクリュウの実行犯だった2人が、何らかのトラブルに巻き込まれたのかもしれない…。
篠宮も被害者の2人がトクリュウの実行役だった可能性に気づくが、そこに新たな情報が舞い込んできた。2人の自宅にあった靴が、弁護士・蘇我誠(田中幸太朗)が殺害された「蘇我事件」の現場に残された靴跡と一致したという。
5ヵ月前に起きた蘇我事件は、篠宮班にとって唯一の未解決事件。篠宮たちは、蘇我が指定暴力団と関わりがあったことから、その線で捜査を進めていた。
トクリュウの指示で蘇我の家に盗みに入った佐藤と増田が、鉢合わせた蘇我を殺した可能性が浮上したことから、篠宮は2つの事件を同時並行で捜査することに。そのうえで篠宮は、水上署には情報提供をしないよう部下に命令した。
「碇を舐めないほうがいい」。碇をよく知るがゆえに、碇の動きを警戒する篠宮。碇に思いを寄せる礼子にも、優しいようで残酷な人だと釘を刺す。
