<西岡德馬 コメント>

今年になって将棋の棋士役が続いていて、今回が三度目なんです。

常に駒に触れて指になじませていたので、指し方に棋士らしい所作が出ればと思いながら演じました。今回演じる二宮は、ずっと「あのときに、あの手を指していれば」と悔やんでいる役です。

私は、若いころに舞台に立つことが多かったのですが、「テレビドラマに出ていれば、もっと早く顔が売れていたのでは」と言われたこともありました。

でも、こればっかりはわからないし、舞台での経験が糧となり、今の自分があります。同世代のみなさんにも、そんなふうに振り返りながら見ていただければと思います。若い世代のみなさんにも、これからの人生をどう生きるかを考えるきっかけにしてくれたら、うれしいですね。