――順と自身で、似ているところはありますか?

僕も家族仲は良いほうですし、わりと周りの様子をうかがうタイプなので(笑)、順とはあまり遠くないと思っています。でも、彼ほどの純粋さがあるかは分からないので、そこをどんどん自分のなかから出していきたいです。

『小さい頃は、神様がいて』第1話より

――消防士らしい体作りにも、力を入れたそうですね。

もともとジムに通っていたんですが、今年の春〜夏はずっとミュージカルのお仕事があったので、その間はお休みしていて。ミュージカルが終わってちょっとゆっくりして、「よし!」ってまた再開したタイミングで、本作の出演が決まったので、少しでもトレーニングを始めておいて良かったなと思いました。

撮影で本物の消防士さんにお会いしましたが、みなさん本当に勇ましかったです。僕の制服姿も、自分で言うのはなんですけど、結構似合っていると思うので(笑)、しっくりくる感じはありました。

小瀧望「間に合え!どうか神様!」唯一“神頼み”をしたこと

――小瀧さんは小さい頃、神様は信じていましたか?

うーん…電車に乗っていて、急にトイレに行きたくなったときぐらいですね。「間に合え!どうか神様!」って(笑)。車は止まれても電車は止まれないので、その時はすっごく神頼みをしていました(笑)。

でも、僕は昔からサッカーに夢中で「結果がすべて。自分と仲間を信じるのみ」という考え方だったので、「間に合え!」のとき以外は、あまり神様にお願いはしていなかったと思います。

『小さい頃は、神様がいて』第2話より

――あんは、娘のゆず(近藤華さん)が20歳になったら離婚すると、渉と約束しています。そんな小倉家を見て、どのように感じましたか?

妻は夫にあきれていて、夫自身は気づいていなくて、でも長男は気づいていて、妹はのびのびやっている。あのような約束がなければ、よくある家族なのかな…とも思いました。

以前、人生の先輩方から「冷え切っていない家庭のほうが少ないんじゃない?」という話を聞いたことがあって。あんのように、離婚までの日数を数えている人は少ないかもしれませんが、だからこそこの作品を通じて、離婚までに起こりうるドラマを追いかけたくなるのではないかなと思います。