<杢代和人 コメント>

――杢代さん演じる神代大輝について教えてください。

大輝は、周囲の人から影響を受けてどんどん成長していくキャラクターだと思っています。物語の冒頭では、優柔不断な大学生で、お金のない状態から始まって…。でも「介護スナックベルサイユ」と関わるようになって、人の温かみに触れることで人間的に成長していきます。

神代大輝(杢代和人)

――演じるうえで心がけていることなどありますか?

闇バイトに手を出してしまった大輝は、不安を抱えています。心を開くことができなかったり、物事を信じられなくなると思うので、あまり笑顔を見せず、常に硬い表情でいるよう心がけています。

――豪華キャストが、毎話ゲスト出演します。

「レジェンド」と呼ばれている俳優の方々と共演できる機会は、僕のような若手にはそう多くはありません。みなさんから学べることは、本当に多く「ベルサイユ」というスナックの存在を一番喜んでいるのは、高齢者のお客さんたちではなく、僕なのかもしれません(笑)。

(中)神代大輝(杢代和人)、(手前)本多伸夫(柄本明)

――何か印象的なことはありましたか?

第2話に出演された、柄本明さんです。共演シーンは、僕のクランクインの日でもあって、とても緊張しました。

柄本さんは、僕が演技をしている様子をじっと見ておられて、最後に目があったときに合図を送ってくださったのですが、そのまま何も言わず去っていかれたんです。

後日、勇気を出して「あれはどういう意味だったんですか?」とうかがったところ、「いやいや、あなたの芝居ができていたから」とおっしゃってくださって…。頑張った甲斐がありましたし、忘れられない出来事です。

――宮崎さんとも初共演となります。

出演者の方をはじめ、監督やスタッフ、エキストラの方々までたくさんの方とお話しをされていて、現場では宮崎さんの笑い声がひろがっています。

陽気で笑い方が豪快な監督がいるのですが、宮崎さんが小声で「笑い方がすごいでしょう!」とツッコミを入れていらっしゃったので、ぐっと距離が縮まりました。

左から)上杉まりえ(宮崎美子)、神代大輝(杢代和人)

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

このドラマの一番の見どころは、魔法のワインを飲んだお客さまのストーリーだと思います。そこを楽しんでいただきつつ、その光景を見た大輝がどんな影響を受け、どう変わっていくのか、大輝の成長に注目していただけるとうれしいです。

来週の第3話では、これまでとは違う大輝を見ることができると思うので、ぜひ楽しみに待っていてください!

人生の最後に魔法のワインを飲んで、会いたい人に会う。

僕がこの台本を読んで強く感じたのは、生涯を通じてさまざまな経験を積み、多くの思い出を作ったからこそ、人生の最後に誰かに会いたいと強く願うのではないかということでした。僕自身も、これからの人生でたくさんの思い出を作っていきたいなと思いましたし、視聴者のみなさんにも、そんなことを感じていただけたらうれしいです。