奈美は、パクが日本のフラワーショップで注文したと推理。リボンの巻き方や花の配置などを調べれば店が特定できるのではと意気込むが、手間がかかりすぎると指摘するDICTメンバーたち。
そこに戻ってきた田辺が花束の写真を見て、店の名を即座に答える。総務部で物品調達の仕事もしていた田辺には、朝飯前のことだった。

その店は、都内のチェーン店と判明。清水は、店の顧客データベースから花束の送り主にたどり着く。
送り主の住所氏名等はでたらめだったが、店の防犯カメラの映像から、花束が注文された日時に店を訪れた人物を割り出す。それは、咲希の同僚・遥香だった。
ディープフェイクでパクになりきっていた遥香(菜葉菜)だが疲弊し…
遥香は、架空の韓国人男性・パクになりすまして咲希から口座情報を聞き出し、詐欺の指示役に伝えたことを自供。
金に困って闇バイトを始めた遥香は、詐欺のターゲットのリストから偶然、咲希の名を見つけて犯行を決意。動機は、明るくてやさしく、みんなに好かれる咲希への嫉妬だった。
パクとして咲希とやりとりを始めた遥香は、時にはディープフェイクを使って顔も見せていた。咲希をうまくだませたものの、パクを演じ続けることに疲弊。
咲希から口座を借りたのは、警察沙汰になれば咲希もパクから離れてくれるだろうと思ったからだったという。しかし咲希は、パクと別れようとしなかった。

奈美は遥香に、真実を咲希に直接伝えるようにと告げ、2人を対面させる。
自分がパクだと白状して謝る遥香に「勝手に降りないで」と言い放つ咲希。咲希は、遥香がパクだと知っていたのだ。
奈美も、DMのやりとりからそのことにたどり着いていた。ひまわりをもらった咲希は、自分の好きだと言った花を覚えていてくれたことに感激したという内容のメッセージをパクに送っていた。しかし、咲希がパクに「ひまわりが好き」と伝えたことは一度もなかった。
パクとやりとりするうち、彼が自分のことを知り過ぎていると違和感を覚えた咲希。やがて、休憩時間に自分がパクとやりとりしているとき、常に遥香の姿が見えなくなることに気づく。咲希は、職場でわざと「ひまわりが好き」という話をして、パクが遥香であることを確かめた。

それでも咲希がパクに執着したのは、彼女とってパクが唯一の幸せであり、どんなことをしても守りたかったから。そんな幸せを壊した奈美を責める咲希。職場の人気者に見えた咲希だが、孤独を抱えていたのだ。
奈美は咲希に「本当はあなたが一番、この関係を終わらせたかったんじゃないですか?」と問いかける。虚しい幸せにとらわれる咲希を救うため、現実を突き付けた。
遥香は何も知らない詐欺の末端で、DICTは詐欺グループの中枢にたどり着くことはできなかった。
佐生は奈美に、実行犯を割り出した手柄を誉める一方、中枢部にたどり着く命令を果たせなかったと冷たく告げる。それに対し、街で暮らす人々を守ることが一番大切な奈美は、自分の仕事をしただけだと応じるのだった。
