<草刈正雄 コメント>
――オファーを受けたときは、どう思いましたか?
岡田さんの脚本にはこれまでも何度か出演させていただいていますが、今回いただいた台本を読んで…驚きました。セリフの量がものすごくて(笑)、年寄りにはなかなかハードルが高いなあと。でも、そこはしっかり準備して、みなさんにご迷惑をおかけしないように、何より自分自身が楽しみながら臨みたいと思っています。
また、久しぶりのフジテレビドラマへの出演ということもあり、自然と懐かしさがこみ上げてきました。特に印象深いのが48年前に出演した『華麗なる刑事』。当時はもう、現場がしっちゃかめっちゃかで(笑)、田中邦衛さんとの共演など、思い出がたくさん詰まった作品でした。
――台本を読んだ印象は?
岡田さんの描く台本には、毎回どこかに“温もり”が感じられるんですよね。今回の台本にもそのやさしさがしっかり息づいていて、とても岡田さんらしい作品だなと思いました。
僕自身、コメディが大好きなので、この世界観をしっかり表現できるよう、楽しみながら演じたいですし、見てくださるみなさんにもその楽しさが伝わればうれしいです。
――草刈さん演じる、永島慎一について教えてください。
今回の役は、これまで僕が演じてきた役柄とは少し違っていて、珍しい役だなと思っています。でも、だからこそ新鮮で、魅力的だと感じました。
作中ではラジオ体操をお手本として披露する場面もありまして…。実は以前、映画『体操しようよ』でかなり練習したのですが、もうすっかり忘れてしまいました(笑)。また一から教わりながら、取り組みたいと思います。
――共演者のみなさんの印象は?
阿川さんは、以前からステキな方だなと思っていたので、今回ご一緒できると聞いて驚きつつも、とても楽しみにしていました。演じられる“さとこさん”も、まさに“阿川さんらしい”キャラクターで、どんなやりとりになるか、今からワクワクしています。
そして、共演シーンが特に多い北村さんとは、今回初めてご一緒します。男同士のちょっと不器用だけれど温かい友情も描かれるので、ぜひ注目していただきたいですね。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
少し風変わりなドラマかもしれませんが、岡田さんならではの巧みな会話劇や、それぞれのキャラクターの個性が丁寧に描かれた、非常に味わい深い作品です。ぜひ楽しんでご覧ください。