人気ロックバンド「LUNA SEA」のドラマー・真矢さん(55)が、9月8日、脳神経外科でMRI検査を受けたところ、右側頭部に腫瘍が見つかり「脳腫瘍」と診断されたことを、自身のSNSで明かしました。
さらに、5年前から大病を患っていたことも公表。

「2020年に大腸がんのステージ4が発覚しました。ライヴ、その後のツアー中ではありましたが7回の手術と抗がん剤治療、放射線療法を併用してライヴを続行してきました。」(真矢Official Instagramより)

ステージ4の大腸がんと闘いながら、音楽活動を続けていた真矢さん。
脳腫瘍が見つかったのは、最近だといいます。

「2025年2月に東京ドームで開催した結成35周年ツアーのグランドファイナルまで
走り抜いてきて、活動はひと段落したのですが、先日めまいで倒れ、立てなくなってしまいました。
耳石がズレたと思いお医者さまに診てもらいましたが、回復が認められませんでした。
脳神経外科でMRI検査を受けたところ、右側側頭部に腫瘍が発見され、脳腫瘍と診断されました。」(真矢Official Instagramより)

1989年に結成された5人組ロックバンド「LUNA SEA」。
真矢さんは、気さくなキャラクターが人気で、バラエティー番組などでも活躍しています。

2024年3月に、真矢さんがふるさと大使を務めている、地元・神奈川県秦野市の母校を訪れた際は、後輩から「人生で一番つらかったとき、どうやって立ち直ったか」という質問に、こう答えていました。

LUNA SEA 真矢:
登山とかもそうなんですけど、必ず頂上に上がるには、つらいことも苦しい道も険しい距離も平坦な道も歩かなければ、絶対頂上には上がれない。
LUNA SEAってね、すごい希なバンドで。ものすごいロックでとがった印象がある一方、人とあんまりトラブルになったことがないんですよ、というのは自分のやりたいこととか、意見とか、そういうのを貫き通すというのも素晴らしいんですけど、(LUNA SEAのメンバーは)人の意見を聞き入れる、もしかしたら“余白”があったのかもしれない。
だからトラブルがないというのは、誰とでも仲良くできる、自分より他人の事を思いやれる心があるからこそ、本当に仲良くできるんじゃないですか。そういう気持ちを忘れずにいたら、必ず幸せな人生を送れると思います。

SNSで発信したメッセージには、11月に行われるLUNA SEA主催のフェスでは代役を立てるものの、メンバーとファンが待つステージに戻ってくると力強くつづられていました。

「いつかまたステージに復帰できる時まで、まずは死なないこと、そしてずっと希望を失わないことを約束します。またその時に、皆さん笑顔でお会いしましょう。」
(真矢Official Instagramより)
今後の治療は?岩田明子氏も2017年に大腸がん経験
消化器のがんに詳しい「ファミリークリニックひきふね」梅舟仰胤 院長:
2020年にステージ4の大腸がんと診断されて、かなり厳しい状況の中で7回もの手術を乗り越えているということなので、かなりの体力と強靱なメンタルがないと、この闘病生活は行えないと思うので、それだけでもすごいなと。さらに、今度は脳に病気が見つかったということで、かなり厳しい闘いではありますが、持ち前の強い精神力でなんとか乗り切ってほしいと思います。

――今後はどのような治療が考えられますか?
脳の腫瘍ということなので、メインは手術による方法と放射線治療があるのですが、良性だった場合は境界線がはっきりしていることが多いので、手術で取り切ることが多いです。もし悪性だった場合は、手術が難しいことも多々ありますので、そうした場合放射線治療がメインになってくるかと思います。

――大腸検査などは、何年に一回するのがいいのでしょうか?
大腸がんは、とにかく日本人の中で一番多いがんではありますので、40歳過ぎたら一度大腸カメラを受けることをおすすめします。何もなくても2~3年に1回は受けておいて損はない検査ですので、40歳を過ぎたら2~3年に1回の大腸カメラをおすすめします。

ジャーナリスト 岩田明子氏:
私も2017年に悪性の大腸がんが見つかりまして、それまで全く健康診断だけで人間ドックをやってこなかったんですが、早期に見つかったので。
ただ、「悪性でした」と言われたときは本当に怖かったです。それ以降は、半年に1回ずつ内視鏡を入れて、その都度ポリープができていたのですが、やがて年に1回、1年半に1回と頻度が落ちて、でも油断せずに定期的に内視鏡を入れようと、心に決めています。
(『サン!シャイン』 2025年9月9日放送より)