<菅田将暉 コメント>

三谷幸喜脚本。 

『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』

舞台は、80年代の渋谷。

蜷川幸雄に憧れた演出家、クベを演じます。

演者として、また一つ大きな試練を三谷さんよりいただきました。震えあがっています。

演出家の役だからか、お芝居との向き合い方も新鮮な毎日でした。鼓舞されているような、怒られているような。

ただ間違いなく言えることは、みんなのお芝居を見ていて、とても楽しかった。その一点に、演者としてご褒美をもらったような気持ちになりました。

物語の中心には、常に演劇があります。

作品と人の周りには、良くも悪くもアツい炎がたくさんあります。その危うい情熱は、他人にとって光か闇か、はたまた身を焦がすだけなのか。

今、その情熱は、まだ存在しているのか。そもそも求められているのか。

僕は、そんな絶滅危惧種のようなドラマに身を委ねられて、幸せです。

この物語は、喜劇なのか、悲劇なのか。

ぜひ、お楽しみに。