コメ価格高騰が続く中、JA(農業協同組合)の“偽サイト”が問題となっています。

JAの偽サイト(写真提供:JA新潟中央会)

6月3日に確認された偽物の通販サイトには、「JAグループ新潟」の文字。
中央には新潟県産の銘柄米「こしいぶき」の写真が使われ、5kg2100円と書かれています。

人気の銘柄米が驚くような安さで販売しているかのように見せかける、偽サイト。
公式と全く同じ写真やロゴマークを使用しているため、偽物とは分かりにくい作りとなっています。

JA新潟中央会 農業振興部 山口知洋部長:
JAのサイト、まぁいろんな種類のサイトがあるんですけども、そこに便乗した形でやられたっていうのが、非常に我々としては強く憤りを感じているところです。

中には、本物のJAの販売サイトだと思い、コメを購入しようとした人も…。

偽サイトでコメを買おうとした80代男性:
SNSに表示された広告を見て思わず注文した。JAマークがあったから信じた。

幸い、男性は購入前に不審に思いJAに連絡。JA側が手続きを止めるよう伝え、被害を防ぐことができたといいます。

JA新潟中央会 農業振興部 山口知洋部長:
(男性が)購入ボタンをクリックした後に、海外のサイトの方に飛んだみたいなので。そこでやはり怪しいと気づいて、通報いただいたと。

5kg2000円の備蓄米が市場に出回り始める中、「JA」の看板を利用し、銘柄米が破格の値段で手に入るように見せかける悪質な手口。さらに…。

JA新潟中央会 農業振興部 山口知洋部長:
検索すると(偽サイトが)最初に出てきたんで。
ちょっと、どういう仕組みでそこが…上に来るのか分からないんですけども、(偽サイトが)一番最初に出てくると、どうしても消費者の方は、そこが本物なのかなというふうに間違ってしまうんじゃないかなと感じましたね。

国が、コメの値下がりに向けて奔走する中で明らかになった、偽サイトの存在。被害に遭わないための方法について、ITジャーナリストの三上洋氏は…。

ITジャーナリスト 三上洋氏:
残念な話ですが、現状のインターネット広告、特にSNS広告と検索広告については、信用できません。
私がおすすめするのは、信頼できる大手の通販サイト。そういったところのトップページに行き、そこで、商品名を検索して買ってほしいです。

(『サン!シャイン』 2025年6月19日放送より)