元横綱・白鵬の宮城野親方から提出された退職届の受理を巡り、日本相撲協会は6月2日に開かれた臨時理事会で、退職届の受理を全会一致で可決しました。

かつての大横綱が下した、“各界を去る”という決断。

以前から親交の深かった鈴木おさむ氏は、今回の決断について、「大阪場所から悩んでいたのではないか」と話します。

鈴木おさむ氏:
3月下旬、4月ぐらいですかね。親方のことを応援している方がいたんですね、その方から電話がかかってきて珍しく…で、「宮城野親方がやめるっていうことを言っている」と。
大阪場所のときから多分悩んでいたと思うんです、ずっと。おそらく、宮城野部屋が戻るっていうのを、1月とかもしくは3月とかっていうふうに。少なくとも3月には戻るだろうと強く願っていたし、思っていたんですけど、でも結局、戻らなかったのが、気持ちが一個折れた理由だと思うんです。
谷原章介キャスター:
去年の4月に処分が出て、1年はたっていなかったわけじゃないですか。その時点では。それでも待てないという気持ちが強かった?

鈴木おさむ氏:
それはいろいろと…半年かもしれないとか。でもきっと、3月に戻れないとなると、もっと先になると、「いつなんだ」と。だから、自分がもうこのまま戻れないんじゃないかというふうに思ってしまって、気持ちが固まってきたといったので、僕はその段階で(宮城野親方に)電話したんですね。
いろいろと話して、弟子、草野関とかもすごい十両で優勝して、彼らともすごい僕は親交があって、弟子たちと一緒にご飯に行ったりもしたし。この間も、草野関に浴衣をプレゼントしたりとか、結構いろいろ仲良くさせてもらっていて、でもそれは元々親方が「かわいがってほしい」というから仲良くなったし、本当にハートもいいんですよ、強いし。
なんですけど、その時点で僕は「やめるんですか?」と言ったら、結構、気持ちがもう…強かったんですよね。自分の中で。

鈴木おさむ氏:
もちろんそこから、五月場所になって気持ちが揺れていることも、多少はあったと思うんですが、その時点で結構やめるという気持ちが強かったので、僕ははっきりと「やめないでほしい」と言ったんですけど…。
でもやはり「自分の気持ちはすごい固い」っていうのがあって、僕としては非常に残念ですし、一言で言うと弟子がかわいそうっていうのが、一番ですかね。
さらに、宮城野親方が今後「相撲を世界に発信したい」と考えているのではないかという話を受け…。
鈴木おさむ氏:
多分ですけど、「白鵬杯」っていう毎年やっている子どもの相撲大会があるんですけど、それって結構、海外からの子ども…お相撲やっている人がすごく来て、いい相撲を見せるんですよ。もしかしたら、そういうことをやりたいのかなと。
(『サン!シャイン』 2025年6月3日放送より)