小雪さんが、『ザ・ノンフィクション「ひきこもって37年〜母と息子の小さな食卓〜」』(5月4日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当します。

中学生の頃から引きこもる息子は52歳に。団地の一室に引きこもって37年…息子を支えてきた母もすっかり老いた今、苦しみ続けた親子が踏み出した、新たな一歩を見つめます。

ナレーション収録後、小雪さんにインタビュー。親子の思いに触れて感じたことや、「ひきこもり」について小雪さん自身が感じることなどを聞きました。

母は救急搬送され、今の暮らしに限界が…長年ひきこもっていた息子は

ある団地の一室で暮らすのは、母と息子の親子2人…息子は37年もの間、この部屋にひきこもっています。

荷物であふれかえる部屋の中で、一日のほとんどをテレビの前で過ごす、52歳のまさきさん。中学生まではサッカー選手を目指していましたが、膝を痛め断念。追い打ちを掛けるように学校でいじめに遭い、15歳で自宅にひきこもるようになりました。

まさきさん(52歳)

以降、音楽にのめり込み、CDや音楽雑誌を買い集め、小さな食卓にも荷物が積み上がり、家の中は足の踏み場もありません。

生活のすべては、一緒に暮らす79歳の母親に頼りきり。「このまま自分が動けなくなってしまったら息子はどうなってしまうのか」…母は不安ばかりが募っていました。

まさきさんと母親(79歳)

そんな中、母が自宅で倒れ、救急車で病院に搬送されました。誤嚥性肺炎により、意識を失ったまま生死の境をさまようことに。

なんとか退院したものの今度は足を痛め、今では思うように体が動かせず、家事もままならない状態に。母は、家中に積み上がった荷物の隙間を縫うように暮らすことに限界を感じ始めていました。そしてついに、今まで抑えてきた本音が爆発。

母の「生きていても希望がない」という言葉に、部屋を片付けることを決意するまさきさん。37年の間に積み重なった室内の荷物を整理するということ。それは長く苦しかった「ひきこもりの日々」に向き合うことを意味していました…。