気になるゴールデンウィークのお天気は?
『サン!シャイン』の天達武史気象予報士が解説します。
GW後半の天気

天達気象予報士:
まずは西日本。
沖縄はもう当たり前のように25℃以上の夏日ですね。3日(土)が貴重な「晴れ」になりそうです。4日~8日、どこかのタイミングで梅雨入りすることも考えられます。平年で5月10日くらいなので。
本州付近は晴れる日が多くなります。次、お天気が崩れそうなのはGW最終日の6日(火)です。雨がしっかり降る予報に変わってきました。
気温は高くて、25℃前後というところが多くなりそうです。

続いて東日本・北日本。
北海道は雨を降らせる低気圧が頻繁に通過するということで、桜が咲いているんですがちょっとお天気崩れ気味です。5日(月)から6日(火)がお花見チャンスです。
一方で、関東や東海地方はしっかり晴れると。紫外線は夏モードになっていますので、30分くらいのお出かけでも対策をしてください。

MC 谷原章介:
A波(UVA)?B波(UVB)?
天達気象予報士:
A波が急に増えていて、B波もだいぶ増えてきているので、日焼けするような紫外線も強まってきていますね。
特に4日(日)から5日(月)は暑さにもお気をつけください。
観天望気~天気のサイン~
空や動物の行動、植物の状態などを観察して天候を予測する「観天望気」。
視聴者の方から投稿いただいた写真を天達気象予報士が解説します。
アゲハチョウの産卵

まずは、和歌山市で4月24日に撮影されたアゲハチョウの産卵の様子。

天達気象予報士:
アゲハチョウの成虫は2週間~1カ月くらいしか生きられないので、今、一生懸命卵を産んでいるところです。
卵から成虫になって寿命がくるまで2カ月くらいだと思います。
このアゲハチョウは「春型」なんですが、もうひとつ「夏型」があって、その違いは「色」と「大きさ」です。

春型…餌資源が乏しい秋に幼虫期。越冬を経験するので、小型で明るい色
夏型…餌資源が豊富な春~夏に幼虫期。越冬しないため、大型で黒っぽい色

風のいたずら?
続いて、4月15日午後6時ごろ、横浜市で撮影された棒のような不思議な雲。

天達気象予報士:
これが大きくなると「地震雲」とか言われてしまうんですけど…実際そんなことはありません。
これは「層積雲」という雲だと思います。おそらく、風が結構吹いていた時間帯なので、風のいたずらで上昇気流が起きて雲ができている。渦ができているような感じで、影ができて日が当たっている部分もあるので、わりと厚めの雲なんですけど、あまり見る機会はないと思いますが、このような縦に伸びた変形した雲は風が強まる可能性があります。
この時の横浜も、地上が風速7.9m/s(西南西)観測されています。
飛行機から見た「頭巾雲」
4月23日午後4時ごろ、羽田発那覇行きの飛行機から見えたお餅のような形の雲。

天達気象予報士:
かわいらしい形の雲ですが…そんな甘いものじゃないです。
下は積乱雲、雷雲なんです。雷雲の上に帽子をかぶせたような「頭巾雲」。
積乱雲の上に頭巾をかぶせたような雲の場合は上昇気流がめちゃくちゃ強まっています。さらに雲が成長中ということで、この下は激しい雨が降るので、このような雲が見つかったときは、下は結構土砂降りになっていると思っていただければと思います。
「ひつじ雲」の周りの雲に注目
4月23日午後5時ごろに撮影された静岡・沼津市の雲。

天達気象予報士:
人さし指で隠せないサイズの雲、ブロック状の「ひつじ雲」ですね。これ自体は雨を降らせる雲ではないのですが、周りを見ると灰色の雲が全体に広がってきているので「ひつじ雲」がだんだん雲に覆われてくると天気下り坂のサインです。
実際に3時間後に雨を観測しています。(観測地点「三島」)
4月27日午前11時ごろ、三重・四日市市で撮影された「飛行機雲」。

天達気象予報士:
「飛行機雲」の消え方で翌日の天気が分かります。ずっと残っているときは上空がかなり水蒸気が多くなっているので天気が下り坂になります。
すぐ消えるときは、乾燥しているので晴れのサイン。大体高いところからお天気が変わっていくので、この時は5分後に徐々に消えていくと。
5分は長いです。5分そのまま残っていた場合はだいぶ水蒸気が増えています。30秒くらいで消えてしまうときは晴れが続きます。実際に撮影日の翌日に雨を観測しています。

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(『サン!シャイン』2025年5月2日放送より)