その矢先、患者がショック状態に。再び朱羅に助けを求める保。しかし、朱羅もまだICU患者の治療中。そもそも、なぜCT室に運んだのかと問う朱羅に、保は金剛の指示だと答えた。

朱羅はもともと、金剛が患者をみるつもりはなかったと言い、自分が行くまでもたすよう保に告げる。

金剛は受け入れた患者を治療できなかったという理由で、朱羅に責任を取らせようと思っていたのだ。

パニックに陥る保(佐野晶哉)のもとに助けに入ったのは多聞(渡部篤郎)だった

CT室では患者の容態がどんどん悪くなり、保にはどうしようもなくなる。ようやくICU患者の処置を終えた朱羅はCT室に行くが誰もいない。

朱羅が初療室に行くと患者を治療していたのは多聞だった。

多聞とともに治療にあたる朱羅。そこにやって来た金剛は、多聞の姿に驚く。

朱羅と多聞は息のあった治療で患者を救う。そんな光景の中、保は処置室の片隅にうずくまっていた。

朱羅は救急科を潰すと言ったのに、なぜ助けたのかと多聞に尋ねる。

「患者の命を見捨てたいわけではない」と答える多聞に、4年前の約束を忘れたのかと重ねる朱羅。海外へ旅立つ時、多聞は「戻ってきたら日本の救命を変えよう」と朱羅に言っていたのだ。

だが、多聞はこの問いには答えずに去っていった。

朱羅が救急科に戻ろうとすると、保が廊下で塞ぎ込んでいた。またしても謝ろうとする保を朱羅が遮る。

多聞と何かあったのかと朱羅に聞く保。その問いに朱羅は「治療も満足にできないボウズが私を心配するなんて100年早い!」と、返した。

朝になると、大黒が慌ててやって来た。そして、朱羅のルール無視を不動院長に謝りに行く。

しかし、金剛の悪巧みも失敗したと知った不動院長の態度は冷たかった。