黒木華さんが、『ザ・ノンフィクション「上京物語2025~二十歳のふたり 駆け出した夢~後編」』(4月13日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当します。

東京・下町の人気パン店で一流職人を目指す2人の新人。1年目ながら全国大会出場を決めた1人と、いつまでも早起きになれない1人…広がる同期の差と、東京で見る夢の行方を見つめます。

ナレーション収録後、黒木さんにインタビュー。「師匠」と慕(した)う野田秀樹さんへの思いや、この春上京した人へのメッセージなどを聞きました。

【前編】黒木華「この仕事に向いてないかもしれない」上京当時の不安とホームシックを告白 東京の人気パン店で励む若者に共感

1人はストレスで散財、もう1人はクロワッサン部門で全国大会へ

1年前の春、一流のパン職人を目指して故郷を離れ東京にやってきた2人の二十歳…。

東京の下町にある行列の絶えないパン店「ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュ」。オーナーシェフの井上克哉さん(56)は世界大会でも優勝したパン職人です。

2024年春、この店の門をたたいた2人の新人がいます。

入社して6ヵ月が過ぎても、朝が早い仕事に慣れないのが、愛媛から上京してきた福山さん(21)。

福山さん

悩みのタネはお金がないこと。初めての1人暮らしとストレス発散のために散財してしまうのです。東京で初めて迎えた年越し。帰郷する金もなく、一人東京で、地元の友人たちとSNSでつながり、寂しさを紛らせながら新年を迎えました。

もう1人、愛知から上京した原さん(21)は、新人ながら高い壁に挑もうとしていました。

全国大会へ向けて練習をする原さん

全国から若手パン職人が集うコンクール。これまで作ったことのなかったクロワッサン部門で、見事、予選を突破し全国大会への出場を決めたのです。もちろん、参加者の中では飛び抜けて最年少。

本選に向けて、業務時間外に連日連夜、練習の日々…1年目で、人気店の名を背負うプレッシャーに身も心もすり減ってしまいます。

そんな原さんに刺激を受け、福山さんにも少しずつ変化が。苦手だったフランスパン作りの練習を始めたのです。同期の姿を励みにし、切磋琢磨していく2人。

上京から1年、全国大会の結果は。そして、2人が東京の町で見た夢の行方は…。