就職や入学、転勤など新生活の準備が慌ただしい3月は、まさに「引っ越し」シーズン、ど真ん中!そんな「引っ越し」に、ここ数年で“料金の高騰”の波が押し寄せているといいます。

引っ越し料金の比較サイトによると、家族世帯の引っ越し料金相場は、2023年が20万2997円だったのに対して、2024年の平均で22万8000円ほど。単身者でも 12万円を超え、今年はさらに値上がりする可能性も…。

高騰の理由は、引っ越し業者の人員不足や燃料高騰などがあげられます。

買い取り専門店が人気

金銭面での負担が大きくなる中、その費用の足しにする目的で、この時期、利用者が増えるのが「買い取り専門店」です。

引っ越しを機に不用品を売りに来た人:
引っ越し代とか新しい家の契約とかで、初期費用とかお金はかかるので…。少し足しになればいいなって。

東京・銀座の「買取大吉」にやってきたのは、2月に大阪から東京に引っ越してきたという30代の女性。新生活で買い足すものも多く、資金調達のため訪れたといいます。

今回は、高級ブランドの財布やヘアアイロン、ブランドグラスや長野五輪の記念硬貨など合わせて4点を買い取りに出しました。

引っ越しを機に不用品を売りに来た人:
「そんな低いの?」みたいな経験をすごくしているんで、なんか期待を持ってもなっていう気持ちもあって…。

査定員:
合計のお買い金額、ご査定の金額がこちらですね。22万円でございます。

引っ越しを機に不用品を売りに来た人:
え、そんなに?おお~すごい! 

思いがけない高額買い取りに、思わず笑顔があふれる女性。査定員によると、オリンピックの記念硬貨が金だったため、高額の買い取りになったといいます。

不用品買い取りで収支プラスのお引っ越し?

リユース会社「トレジャーファクトリー」が運営する、「引っ越し」と同時に「不用品の買い取り」を行うサービスも人気を集めています。

事前に訪問し、不要品の査定を行い買い取りの金額を決定。引っ越し料金からその額を引いてくれるというシステムです。もちろん買い取り品の運搬費は無料です。
買い取りに出すことで 新居に運ぶ物の量も減り、そもそもの引っ越し費用が安くなるメリットもあります。

引っ越しをするという、単身者の30代男性。
ティファニーの皿やかき氷器。さらに、家具や家電を新調する予定のため、冷蔵庫や洗濯機も買取りに出したといいます。

果たして、引っ越し料金は、トータルでいくらになったのでしょうか…。

引っ越しをする男性:
引越しが6万、買い取りは結局11万円ぐらいついたので、プラス5万円ぐらいっていう形になると。

半分以上の荷物を買い取りなどで処分したことにより、転居先へ運ぶ荷物が減ったことで、引っ越し費用を6万に抑えることができ、さらに収支は5万円のプラスに。

引っ越しをする男性:
(お金が返ってくる引っ越しなんて)ないですよね、ははは。

担当者によると、今回の男性は、平均よりも多く買い取り品を出しているため、引っ越し料金を超える買い取り額となりましたが、これは、かなりのレアケース。通常は、数千円から数万円の割引が多いということです。

家に眠る“意外なお宝”

なにかとお金が必要なこの時期、実は、引っ越しで捨ててしまいがちな物の中にも、「売れるお宝」が眠っている可能性があります。

▼“レトロ”な品々
昨今のレトロブームで、ブラウン管テレビや、昔のテレビゲームなどレトロなものが高騰。さらに、「メッキアクセサリー」などは、若者のファッションと相性がいいと、SNSを中心に火がつき、バブル当時7000円で購入したものが、10倍の7万円になることもあるといいます。

▼ブランド品のパッケージ
ブランド品が入っていた紙袋やリボン、箱なども高額買い取りされることがあります。
エルメスのオレンジボックスは、1000円~1万円買い取りとなるケースも。

ほかにも、入れ歯についた金歯や、高級ウイスキーのボトルなども高額で取引されるケースがあるため、意外な高額買い取り商品が皆さんのお宅にも眠っているかもしれません。

(『めざまし8』 2025年3月11日放送より)