──劇中には笑えるポイントも多く盛り込まれていますね。
笑いに関して言うと、仕掛けたほうが“負け”のような気がしていて。どこが面白かったのかはご覧になっている方が見つけ出して楽しんでいただくのが本質なのかな、と。ですから、「仕掛けましたよ」という表現はしないようにしています。
そうしたなかで、今回、内田理央さんをパートナーとしてお迎えして感じるのは、彼女との会話の中で生まれてくる“何か”が大事だということ。とは言っても、2人で『M-1グランプリ』に臨むようにネタを仕込んでということではなく(笑)、セリフのやり取りのなかで生まれてきた“おかしみ”がコミカル要素の重要なポイントになると思っています。
上川隆也から見た“バディ”内田理央は「(本人と役の)感受性の豊かさにズレがない」
──コメディ要素に加え、ホラー要素も詰め込まれていますが、演じていて難しいと感じる点はありますか?
天秤の配分なんじゃないかと僕は受け止めています。ユーモアが重くなっても、ホラーやサスペンス部分が重くなってしまっても、物語のなかで意味を成さなくなってしまいますからね。
各話ごとにどうやってバランスを取りながら、ご堪能いただけるものにしていけるかということは、現場で話し合っています。
──バディとなる内田さんの印象を聞かせてください。
とんでもなく有力なパートナーを得たなと感じています。ご一緒しているなかで、ふと「この人は内田さんなのか、(演じている)恵美子なのか」と、分からなくなることがあるんです。
例えば、僕が発する言葉や現場で目の当たりにすることに対して新鮮に反応される内田さんと、劇中で事件を目の当たりにして、それを真剣に受け取りつつ解釈してとんちんかんなことを言う恵美子にほぼズレがないようにお見受けしていて。
彼女はそれを演技として作っていらっしゃるかもしれませんけれど、その感受性の豊かさにおいては全くズレがない。
だからこそ、現場で僕が台本にあるようなことをふと言ったとしても、とても新鮮なリアクションを返してくださいますから、劇中の会話やシーンとしての厚みみたいなものに繋がっているような気がするんですね。
これは「ありがたい」以外の何ものでもないですし、内田さんの新鮮な感性を頼りにしてまいりたいと思っています。