3月、中国のSNSで、診察を受けようと病院に集まった人たちの様子が撮影された動画が、多く投稿されました。
受付を待つ人などで、病院が大混雑しています。中には廊下にまで人があふれる病院も…
「コン、コン、コーン…」
強くせき込む子供たちも…
こうした病院やせき込む子供たちの動画が、今、次々とSNSに投稿されているのです。
実は今、中国で「百日咳(ひゃくにちぜき)」が猛威をふるっています。
中国の国家疾病予防管理局によると、患者数は2023年2月の538人と比べ、2024年は1万7105人と約32倍。うち8人が死亡しています。
めざまし8は、中国で流行しつつある百日咳の現状について、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長に話を聞きました。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
あくまで予想ですけど、中国は非常に強固なコロナの感染対策を行いました。そういったことの反動で、さまざまな他の感染症も増えているんだと。
伊藤院長によると感染力は、はしかに近いといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
百日咳菌という菌を原因としたけいれん性のせき発作などを特徴とする感染症のことです。しっかりと回復するまでに3カ月ぐらいかかってしまう。
では、日本での流行の可能性は?
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
国際交流が増えて活発な今、中国で百日咳の患者さんが増えたっていうことは、国内にもやっぱり増えてくる可能性はあります。
ワクチンを打つべき人は打つ。長引くせきを放置しない。
(めざまし8 4月2日放送より)