<吉野健(プロデューサー)コメント>

松元剛さんとの出会いは2010年、松元さんが、第2回世界身体障害者野球大会の日本代表に選ばれたときでした。

出会ってすぐに、松元さんの元気で明るいキャラクターに惚れ、世界大会での活躍をその年、ニュースで特集しました。

世界身体障害者野球大会は、4年に一度開催される世界大会で、2014年の第3回大会、2018年の第4回大会では、松元さんは代表には選ばれませんでした。

自分の中でも少し記憶から薄れかけていた2023年、コロナ禍の影響で5年ぶりに開催となる世界大会が、地元のバンテリンドームナゴヤで行われるという記事をネット上で目にしました。

HPで日本代表メンバーを調べたところ、なんとそこには「主将、松元剛」とあって、すぐにご本人と連絡をとり、ニュースの取材を経てドキュメンタリー番組を制作することとなったのです。

取材を通して、一番強く感じたことは、松元さんたち、障害者野球に取り組むメンバーはみんな「自分たちのプレーで人々を感動させたい!」という思いが強いということです。そして、障害者野球をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと考えていることですね。

彼らの思いに応えたく、障害者野球のリーダー(松元さん)にスポットを当て、人間性も含めて、障害者野球の魅力を知っていただけたら幸いです。