柔道男子100キロ級で東京五輪金メダリストのウルフ・アロンさんが2025年6月23日に東京都内で記者会見し、新日本プロレスへの入団を発表しました。現役引退を発表したばかりのウルフさんはこれまでプロレス界への関心を明かしており、去就が注目されていました。

ウルフ アロンがプロレス転向「憧れだった」

濃紺のスーツに身を包んだウルフさんは会見冒頭に「また新たな舞台にチャレンジできて、喜びを感じている。いつか柔道で思い残すことがなくなったら、憧れだったプロレスにチャレンジしたいと(学生の頃から)思っていた」と明かしました。
プロレス選手になることは、パリ五輪後から具体的に考えていたといいます。契約は複数年ということです。

新日本プロレスリングの棚橋弘至社長は、「ウルフ選手本人から入団の強い希望をいただいた。業界を担う選手になってもらいたい」と期待を寄せました。
また、デビュー戦は来年1月4日の東京ドームで、テレビ朝日系列で特別番組が放送されるということです。

柔道家として実績を積み上げてきたウルフさん。「(プロレスは)柔道でやらない動きも多い」と戸惑いもあるそうですが、「一日一日成長を感じて楽しい。半年かけて準備していきたい」と力を込めました。
また、「(柔道選手として)最後のほうは強かったので、受け身をとることが少なかった。受け身の取り方も練習している」と新鮮味を感じているそうです。

記者からリングネームについて問われると、「もう名前がリングネームみたいなものなので・・・」と報道陣の笑いを誘う場面もありました。

ウルフさんは2021年の東京五輪柔道男子100キロ級で金メダルを獲得。2025年6月8日の全日本実業柔道団体対抗大会を最後に現役を引退していました。