「片頭痛」普段から気をつけるべき習慣
――この頭痛は病気なのでしょうか?
朝日大学病院 下畑敬子頭痛専門医:
「たかが頭痛」といいまして、なかなか医療機関を受診するのはハードルが高いんですが、片頭痛というのはれっきとした神経疾患なのできちんと医療機関を受診していただくのがよろしいかと思います。
国際頭痛分類第3版によると、頭痛の診断名は300種類以上。
その中で、大勢の人が悩んでいる慢性的な頭痛は主に…
・頭の片側がズキズキ痛む「片頭痛」
・肩こりを伴い頭全体が締め付けられる様に痛む「緊張型頭痛」
・目の奥の激しい痛みが連日続く「群発頭痛」
などがあります。
片頭痛の原因やメカニズムは諸説ありますが、引き金になるのは、ストレス・月経・睡眠不足・疲れ・食事を抜く・気圧・温度差・におい・音・強い光など、さまざまあると考えられています。
片頭痛の症状は痛みだけではありません。吐き気やおう吐、光・音・においなどに敏感になるという症状もあります。
下畑さんによると「頭を振ったりお辞儀をするなど、体を動かしてみて痛みが増したら片頭痛の可能性が高い」ということです。
朝日大学病院 下畑敬子頭痛専門医:
片頭痛と緊張型頭痛は非常に見分けるのが難しいんですけれども、片頭痛は動くと頭痛が悪化する。それを利用したもので、頭を振ったりお辞儀というのは、深く頭を下げますと頭に血流が増えるのでそれでズキンズキンとする。片頭痛の場合は痛みが強くなります。緊張型頭痛の場合は動いたりするとかえって良くなるので、そこで見分けて早めに特効薬などを飲んでいただくのがよろしいかと思います。
悩んでいる人も多い片頭痛ですが、こんな習慣には注意が必要です。
「直射日光を浴びる」光が眼球を通って脳を刺激してしまう。
「混雑した場所に出かけることが多い」光・音・においなど物理的刺激が多い。
「食事を抜く」血糖値が下がり脳神経を刺激してしまう。
「休日に寝過ぎる」睡眠時間が長いことで血管が拡張し神経を刺激してしまう。
薬剤の使用過多による頭痛「MOH」
こうした片頭痛に多くの人が悩む中、問題になっていることも…。
薬の飲み過ぎなどが引き起こす、頭痛「MOH(Medication-overuse headache)」(エムオーエイチ)です。
市販薬などを過剰に飲むことで頭痛が悪化し、慢性化してしまうというもの。
最近、MOHの患者が増えてきているといいます。
日常的に頭痛がある人が市販薬・処方薬を過剰に飲んでしまうと、脳内の痛み中枢が敏感になり少しの痛みでも頭痛が起きるようになり、さらに薬を飲む回数が増え慢性的な頭痛になるという負のスパイラルが続いてしまうのがMOHです。
ではMOHにならないために薬をどのように飲めばいいのか?
下畑さんによると、薬を飲むタイミングは予防的に飲むと痛みが慢性化しやすいため、痛みが出始めて飲むのが効果的だといいます。頭痛薬を月に10日以上飲む人は病院で受診をした方がいいということです。