<あの インタビュー>

【前編】あの『ザ・ノンフィクション』の“語り”に初挑戦!見知らぬ人の家を泊まり歩く男性に「労力と覚悟のいること」

――石田さんのように、毎日、他人の家を泊まり歩くことは「ありえない」と話していましたが、共感できるところ、いいなと感じるところはありましたか?

いろんな人の話を聞けたり、自分じゃない人のことを知ることができたりするのはいいなぁと思いました。でも、それを石田さんはどこで生かすのかな、とは思いました。

毎日インプットは増えるけど、どうアウトプットしていくんだろうって。YouTubeで出すのかもしれないですけど、そこはちょっと気になりました。

――石田さんが「家主さん」と呼ぶ、「石田さんを泊める人たち」についてはどう感じましたか?

何度も石田さんを泊めたという教師をしている男性は、(石田さんが泊まってくれることを)「求めている」と言っていましたし、「コスパがいい」と言っていた女性も、(後半に登場する)おばあちゃんも、なんとなく寂しくて泊まってほしいように感じましたけど、ぼくには考えられないことだったので、みんなやさしいなぁ、と感じました。

石田さんのためでも、自分のためでもあるのかもしれないですけど、あんまり理解ができなかった。

教師の男性は、石田さんとお酒を飲みながら熱い話をしていましたけど、ぼくはめっちゃドライな人間なんで、あの行動力がわからなくて、「なんで泊めるんだろう…」と思ってしまいました。

――もし、泊まるところがなくて困っている石田さんに遭遇したらどうしますか?

スルーしちゃうと思います。

――ナレーションを読んだあとでも?

読んだけど、ちょっと無理かな。話しかけることができないので。

――石田さんは、すごく聞き上手ですが。

聞き上手なのは聞き上手ですけど、ぼくはダメですね。なんだろう、何がダメなのかな…。やっぱり、話し相手だったとしても、しっかり関係値がある人じゃないと信頼できないし、一晩だけだから何でも話したらいいじゃない、というふうに思えない。

逆に寂しくなっちゃう。一晩でさよならしたあとに、自分はいろいろ考えちゃうだろうし。

でも、石田さんは何百人という人に会っていて、自分はそのうちの一人っていうのが嫌なんだと思う。

おばあちゃん、いつ来るかわからない石田さんを待っていて、それがかわいそうで、ちょっと泣きそうになっちゃったんですよ。「待ってたんだ」と思ったら。いつ来るかわからない人を待つのはつらいから、待たないほうがいいと思ったけど、でも、おばあちゃんやさしいから待っていて。

――石田さんは、これを死ぬまで続けたいと言っていました。

毎日、毎日違う人と出会って、会話してっていうのが、それだけ石田さんにとって生きる活力になっているんだなぁと思うと、なんかちょっとわかってきちゃうというか、理解できない、だけじゃないなって。

すごく行動力あることだし、生きるために歌ったり、お仕事したりするのと一緒なんだろうな、と思いました。

でも、この先、何かがきっかけで止めることもあるわけじゃないですか。そのときが来たら、話を聞いてみたいです。何がきっかけでそうなったのか。

逆にずっと続けていたら続けていたですごいことで、どうなるのか、気になります。

――最後に視聴者にメッセージをお願いします。

『ザ・ノンフィクション』って自分が経験できないような、自分とはまるで違う人の人生を垣間見て、そこから、その奥にある何を感じ取るようなところがすごく面白い、刺激を受ける番組で、今回も、それがすごくあったな、と思います。

この人の人生を見て、自分はどう感じるのか、を考えながら見てほしいかな、と思いました。

<ナレーションの一部を先行紹介>

<予告動画>

YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!

10月15日(日)14時~「今晩 泊めてください~ボクと知らない誰かのおうち~ 後編」予告