あのさんが、幼少期から見ているという『ザ・ノンフィクション』の“語り”を担当します。
あのさんは『ザ・ノンフィクション「今晩 泊めてください~ボクと知らない誰かのおうち~ 前編」』(10月8日14時~/フジテレビ※関東ローカル)で、見知らぬ人の家を泊まり歩く男性の物語を読みます。
「今晩泊めてください」というボードを掲げて街中に立つ、シュラフ石田さん。見ず知らずの人の家に泊まり、一期一会の出会いを楽しんでいます。
仕事を辞め、“泊まり”を始めて4年で、300軒以上の家に泊めてもらっているといいます。泊める人は、男性に限らず、若い女性や年配の女性まで。
なぜ他人の家に泊まり歩き、また、人はなぜ他人を泊めるのでしょうか。その心理をカメラが追います。
あのさんは、長編のドキュメンタリーのナレーションは初挑戦ながら、よどみない読みで物語に彩りを添えました。収録後に、感想や石田さんの印象などを聞きました。
「一期一会の関係なら、自分らしくいられる」
毎晩、見知らぬ人の家をタダで泊まり歩く男性がいます。
リュック一つで全国をさすらい、夕方になると街角で「今晩泊めてください」と書かれたボードを掲げるのは、シュラフ石田さん(32)。
なぜか、泊めてくれる人は毎日のように現れ、夕食をごちそうになったり、お風呂を借りたり、一緒にゲームをしたりと、一期一会の出会いを楽しんでいます。この生活を始めて4年、これまでに300軒以上の家を泊まり歩いてきました。

もともと、引っ込み思案なタイプだったという石田ですが「何のしがらみもない一期一会の関係なら、自分らしくいられる」と、28歳で仕事を辞め、貯金を切り崩しながらこの暮らしを続けています。
自分を泊めてくれる人を石田さんは「家主さん」と呼びますが、彼らは、なぜ石田さんを家に泊めるのでしょうか。カメラを向けているうちに見えてきたのは、それぞれが抱える“心の空白”でした。
2022年の大晦日。大阪にいた石田さんを泊めたのは、20代の男性。心の病を抱えながら、一人暮らしを始めたばかりだといいます。風呂を沸かし、年越しそばを振る舞ってくれました。
石田さんは、男性のこれまでの苦しみや過去に耳を傾け、一緒に新年を迎えます。

その一方で、大学時代の友人からは「働くべきだ」「何がしたいのか分からない」と問い詰められますが、石田さんは「今が楽しければいい」と聞き入れません。
自由気ままに生きる男性と、彼を受け入れる人々の不思議な一夜。今夜は、どんな出会いが待っているのでしょうか。