<あの インタビュー>

――初めての『ザ・ノンフィクション』収録はいかがでしたか?
前後編ですごく量があるなぁっていう。こんなにたっぷりナレーションを読んだのは初めてでしたし、人の人生についての内容だったので、重大だなぁ…という気持ちになりました。
だけど、すごく自分らしく読めたと思います。
――イントネーションを間違えたり、止まったりすることもなかったですが、自宅で読み込みをしましたか?
イントネーションは難しかったです。漢字は全然読めないし、日本語も得意じゃないんで、つっかからないように、映像と照らし合わせながら読みました。結構、練習はしてきました。
声が特徴的って言われるので、それが変な感じで出てないといいなと思っています。
――『ザ・ノンフィクション』は知っていましたか?
はい。ちっちゃいころから本当に親がよく見ていて、僕も一緒に見ていたし、今でもたまに見ます。すごく好きな番組なので、今回オファーが来て、うれしかったです。即決でした。
――親御さんには連絡しましたか?
まだしてないんですけど、したほうがいいですね。本当に(『ザ・ノンフィクション』が)めっちゃ好きで、毎回見ているので。
――毎晩、他人の家を泊まり歩く石田さんの物語には、どんな印象を持ちましたか?
いや、本当にこんな人がいるんだという驚きと、これを死ぬまで続けたいと言っていたから、この先がどうなるのか、気になったり、興味が湧いたりしました。
仕事をしないでこれをやっているから、不思議な人だなぁ、と思いました。
自分だったら、どれだけ仕事がなくても絶対にこれはやらない。人の家に泊まるほうが疲れると思うし。でも、(後編で石田さんを泊めた)おばあちゃんが、これはこれで大変なこと、みたいなことを言っていましたけど、ラクをしているわけではないっていうのは、すごく思いました。
それを何年もやり続けるのは大変なことだと思いました。
――あのさんだったら絶対にありえないことですか?
ありえない。まず、人としゃべりたくないし、しかも毎日別の人と…というは。逆に、1回きりでもう会わないからしゃべれるというは分かる気もしますけど、それでもぼくには無理。
だから、わざわざそこに向かって生きるというのは、ぼくからしたら、すごい労力と覚悟のいることだと思いました。
――石田さんは「しがらみのない出会いが自分に向いている」と言っていましたね。
そういうちょっと刹那的なところも、自分のなかでテーマとしてあるんじゃないかなって思いました。
石田さん、淡泊な感じがしましたけど、それだけじゃなくて、本当は心のどこかに寂しさがあるんじゃないかな、と思いました。
<ナレーションの一部を先行紹介>
<予告動画>
YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!
10月8日(日)14時~「今晩 泊めてください~ボクと知らない誰かのおうち~ 前編」予告