40代以上の女性が気をつけたい卵巣がんと子宮体がんについて、専門家が解説しました。

女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。

今回は、一昨年に卵巣がんを手術した市川由紀乃さんと高校時代に多嚢胞性卵巣症候群と診断された矢沢心さんとともに、「40代以降は特に要注意!知っておきたい卵巣・子宮の病気」というテーマで、MCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さんが話し合いました。

40代以降増加する卵巣がんは、自覚症状がほとんど出ないので要注意!

女性特有の病気が増えていくという40代。産婦人科医の高尾美穂先生によると、仕事や育児に忙しく病院に行けない人も多く、市川さんも「病院嫌いで検診に行く習慣がなかったが、病院に行って早期発見の大切さを学んだ」と打ち明けました。

そんな市川さんに検診を勧めたのは、由紀さおりさん。市川さんが不正出血をしていると知った由紀さんがすぐに先生を紹介してくれたお陰で、市川さんは卵巣がんを早期発見することができたといいます。

1年に約1万3000人が罹患し、5000人が亡くなるという卵巣がんは、初期は自覚症状がほとんどなく“サイレントキラー”とも呼ばれる厄介な病気。40代から罹患率が増加し始めるといい、高尾先生は「排卵で卵子が排出されるたびに卵巣が傷つけられ、がんのリスクになっている」と解説しました。

卵巣は一般的に親指くらいが正常のサイズだそうですが、ボールくらいの大きさになっても表面上はわかりづらく、スカートやパンツがキツくなったと感じるころにはがんが進行していることが多いのだといいます。

検査によって早期に確実に発見できる「子宮頸がん」などの検診は自治体などで定期的に行われていますが、卵巣がんの検診がないのは「検診をしても早期に発見しづらいからだ」と高尾先生。

「運のいいタイミングで検査を受けると運良く見つかるレベル」という高尾先生の言葉を聞いた千秋さんが、「25年くらい前に矢沢心ちゃんと検診に行ったのが最後」と打ち明けると、高尾先生は「今日、千秋さんを(健診のために)連れて帰ります」と告げました。

「抗がん剤治療がつらくて…」市川由紀乃が振り返る卵巣がんの闘病生活

市川さんは2024年7月に卵巣がんの手術のために入院してから、約5ヵ月で6回の抗がん剤治療を受けた過程を動画で記録。「試練や逆境を乗り越えればいいことが待っている」というポジティブ思考の母や、藤あや子さん、由紀さんといった先輩たちに支えられ、先月には舞台に挑戦できるまでに回復したといいます。

「手術も痛かったけれど、抗がん剤治療で髪の毛が抜けていくのがつらくて。でもウィッグを小林幸子先輩に選んでいただいたりして、前向きな気持ちになれた。また、同じ病気を経験した人にコンサート会場で声をかけていただけるのもうれしい」と、闘病生活を振り返った市川さん。

千秋さんは「退院後に出した新曲『朧』を歌っている時の目線に、乗り越えた人の強さがあった。私も他人事じゃないから検査に行きます」と、勇気をもらった様子でした。

「不正出血があったときに、きちんとアクションしたから早期で見つかった」と市川さんの判断力を褒めた高尾先生は、「卵巣がんは、手術をして検体を取らなければ診断ができない。健康に気をつけていても誰でもかかること、早く見つければ選択肢があることなど、がんについて正しく知ってほしい」と訴えました。

子宮体がんを早期発見するには?子宮頸がんワクチンは接種するべき?

また高尾先生は、40〜60歳の女性に気をつけてほしいがんの一つとして「子宮体がん」を紹介。子宮の入り口にあって検診で目視で見つけることができる「子宮頸がん」と異なり、「子宮体がん」は子宮の奥の方にできるのだそうです。

「子宮体がん」に定期検診がないのは、生理ではないタイミングの不正出血や閉経後の出血などの症状から早期に発見することができるため。

自費負担にはなりますが、子宮頸がん検診のときに経膣超音波エコーなどを一緒に受けることで、子宮体がんを発見することもできるので検討してほしいと高尾先生は言い添えました。

年間約3000人が亡くなっているという子宮頸がんは、小学6年生から高校1年生相当までの期間は無料でワクチンを接種することができますが、ワクチンの必要性や受けるタイミングについても高尾先生は解説しました。

子宮頸がんとは、中咽頭癌や肛門がんなどと同じ「ヒトパピローマウイルス」の感染によって発症するがん。ウイルスは性交渉によって感染するため、初めての性交渉の前にワクチンを受けておくことが、世界的に推奨されているといいます。

矢沢さんが「小5の娘がいるが、小6に受けるのが妥当?」と質問すると、「初めての性交渉の前には受けてほしい。年齢によってワクチン接種の回数が違うが、小6なら2回」と高尾先生は回答。

「娘は20歳なのだが、まだワクチンは受けられる?」という千秋さんには、「もし初めての性交渉を経験していたとしても、20代ならまだ摂取する意味がある」とアドバイスしました。

最近では子宮頸がんワクチンは男性も接種を勧められることが多く、高尾先生も「自分を中咽頭がんなどから守るため、またパートナーを守るために接種を検討してほしい」と主張。しかし矢沢さんは、「5〜9万円と言われるとちょっと高い気がする」とコメント。

子宮頸がんワクチンを受けたら検診は不要?子宮筋腫が大きくなってきたらどうすればいい?

「21歳の娘は子宮頸がんワクチンは摂取したが、検診には行ったことがない」という54歳女性の不安には、「性交渉の有無にもよるが、ワクチンで予防できるウイルスのタイプは限られているので、定期検診も受けてほしい」と高尾先生。

「45歳で子宮筋腫が見つかり経過観察と言われたが、10cmほどの大きさになりお腹がぽっこりと見えてきた」という51歳の女性には、高尾先生は「飲み薬などの治療方法もあるので、困っていたら医師に相談を」とアドバイスを送りました。

子宮筋腫が原因となる生理の時の多量の出血や生理の重さなども、薬で治療が可能。「閉経すれば筋腫は大きくならないので、経過観察でOK。婦人科に行くハードルが高い人も、定期的な健康診断で困っていることを相談してみて」と、高尾先生は笑顔を見せました。

『ノンストップ!』(フジテレビ)2026年3月6日放送より