父の三回忌を終えた肇は、ある記憶を思い出す。
中学時代、塾帰りの妹・恵(宮崎莉里沙)を迎えに行くことがあったチェン。帰宅途中、近道だからと恵を置いて1人で工場に忍び込み、敷地内でマチルダの姿を見かける。声をかけようとした瞬間、チェンは顔に包帯を巻いたゾンビのような男に襲われ、恐怖のあまり気絶してしまい、マチルダに助けられた。
その後、チェンは自宅で目を覚ますが、両親から、工場に忍び込もうとして塀から落ち、頭を打って倒れていたと聞かされ、強く叱責されたのだ。
肇はその出来事について尋ねるが、恵(小林由梨)は覚えていない。肇は自分を襲ったゾンビの正体がランボーだったと記憶しているが、恵が覚えているのは、実家の近くでランボーが血だらけの状態で倒れていて、肇の父・努(加藤雅人)によって病院に運ばれたこと。
肇にはないその記憶…。恵の話では、病院には雄太の父・正雄(奥村アキラ)とマチルダが駆けつけ、事情を知ったマチルダはショックを受けて、泣き出したという。恵は努から、この出来事を誰にも話さないよう命じられていた。
その話を聞いた肇は、雄太に電話をかける。すると雄太から、ランボーの住所が判明したと知らされる。
明らかになるランボー(野仲イサオ)の素顔!そして雄太(反町隆史)たちには新たな疑問が浮かぶ…
雄太たちはランボーの妹・植松はつ(松原智恵子)の自宅を訪れる。ランボーは大ケガをして工場を退職してから、はつの家に身を寄せていた。大ケガは明らかに何者かから暴行を受けたものだったという。そして、20年ほど前に亡くなっていた。
幼少期のランボーは明るく人気者だったが、陸軍に入隊し、戦地から戻ると口数が減り、別人のようになった、と話すはつ。
肇がマチルダについて尋ねると、はつは、マチルダの父がランボーの戦友だったことを明かす。マチルダの両親は若くして亡くなっており、1人残された彼女のことをとても気にかけていたランボー。マチルダは結婚していた時期もあったが、うまくいかなかったという。
はつとの面会後、さつきに呼び出された肇は、石渡のもとへ向かい、秘書から大量の赤字が入った脚本を渡される。石渡にダメ出しされながら、肇はこれまでに見聞きしたランボーの姿を思い起こす…。
やがて肇は堪えきれず、石渡に向かって、誠実に生きた人々に恥じない映画を自分に任せてほしいと訴える。だが、石渡から激怒され、事務所を追い出されてしまった。
ランボーが勤めていた工場の跡地は、公園になっていた。そこで雄太たちは、マチルダの過去を整理する。
顔に包帯を巻いたゾンビに襲われた肇の記憶の真実は、工場に忍び込んだところで、大ケガを負って顔に包帯を巻いたランボーに捕まえられた、ということ。マチルダがその場にいたのは、負傷したランボーのつき添いのためだった。
ランボーは、マチルダにつきまとっていたのではなく、大ケガを負ってもなお、彼女を守ろうとしていたのだ。なぜマチルダは何者かに狙われたのか。なぜ雄太と肇の親は、この出来事を自分たちに隠していたのか――新たな疑問が浮かぶ。
すると鶴見巡査から、ランボーが病院に運ばれた日の出来事が1988年12月25日の傷害事件として記録されていたと、連絡が入る。3人は、事件の相手が竿竹売りの「鳥飼久雄」だと知り、トラック運転手の顔を思い出す…。
その直後、近くにいた怪しげな男が、足早に立ち去る。それに気づいた3人は、急いで追いかけるが、逃げられてしまう。
息を切らしながら道端に倒れ込み、衰えた体力を痛感して笑いが込み上げる3人。
マチルダ失踪事件の捜査に協力している西野白馬(福本莉子)は、危険な領域に足を踏み入れている可能性を示唆するが、雄太たちは、やっと事件の真実に続く“入り口”に立ったと確信するのだった。

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