そこへ、非番の鶴見巡査(濱尾ノリタカ)が現れる。彼の調べによって、蛭田にはアダルト雑誌の違法制作・販売による前科があったことが判明。
雄太は、蛭田が女性を略取する目的で「VIDEO JUPITER」に男性を集め、怪しげな雰囲気が漂う「秘密結社ジュピター」という団体をつくっていた、そんな奇妙な記憶を思い出す。
雄太の記憶では、自分は蛭田から光線銃で撃たれて縄で縛られていたところを、秘密結社ジュピターの野望を阻止するスパイとして侵入していたマチルダによって助けられたというのだ。
鶴見巡査(濱尾ノリタカ)からのヒントで現在の蛭田哲夫(生瀬勝久)の居場所を突き止める
鶴見巡査は、現実味のない話をする雄太たちになかば呆れつつも、去り際に現在の蛭田(生瀬勝久)を探すための手がかりを残す。
それは「バンコクでハーレムを築いた謎の日本人」と言われる人物のブログ。そこで3人は、蛭田が「ジュピターの家」という組織を運営し、月に一度は来日していることを知る。それがちょうどこの日だとわかり、直ちにその拠点へと乗り込むことを決めた。
蛭田は、再会を果たした3人を荒々しい態度で迎え入れる。その場で「ジュピターの家」が蛭田の別荘であり、会員制サロンに登録する実業家や投資家たちが、投資を学ぶために月に一度集まっていることが明らかに。
さらに蛭田は、自身の過去について語る。蛭田の前科は事実であり、レンタルビデオという時代のニーズを見据えて「VIDEO JUPITER」を開店したという。
その話を聞いた雄太は、ある記憶を思い出す。かつて「VIDEO JUPITER」は連日大盛況。その頃の蛭田は、「VIDEO JUPITER」を巨大なフランチャイズチェーンへと成長させようと、事業拡大の参加希望者を店に集めて、熱弁をふるっていた。
その集まりに、マチルダも参加。 蛭田は、これからは女性客とファミリーが鍵になると説き、彼女を広告塔のように利用しようとしていたのだ。
その様子を目撃したユン(=雄太/大角英夫)は、床で滑って転倒し、気を失ってしまった…。
その後、蛭田はバブルが弾ける直前の1992年に「VIDEO JUPITER」を大手に売り、現在は悠々自適な投資家として活動している。
彼は、バブル崩壊後の不遇に苦しむ「ロスジェネ(ロストジェネレーション)世代」である雄太たちを“犠牲者”と呼び、ぬるい考え方のままでは、先がないと厳しく投げかけた。
さらに、自分の会員制サロンに入会すれば、人生を勝ち取る方法を教えられるという。3人が記憶していたやさしい店長の面影はもうどこにもない。現実的で容赦のない蛭田に、3人は返す言葉を失ってしまう。
すると白馬が、蛭田の説く「成功」や「勝ち抜け」の論理に異議を唱える。慎ましく生きることの何が悪いのかと訴える彼女の言葉を受け、雄太も蛭田に反論。かつての自分もまた、勝ち抜くことだけを考えていたと認めたうえで、一生懸命に生きる人を馬鹿にするなと怒りをあらわにし、自分は人生につまずいたが、蛭田のようになりたいとは思わないと言い切る。
そして、3人は蛭田の誘いを断った。
