一方、雄太の家族も事件の影響を受けていた。
料理研究家の妻・絵美(野波麻帆)は、仕事の予定が不透明になり、娘・綾(三浦舞華)は、学校で友人たちから距離を置かれているという。雄太は家族を守ろうと、関係者のもとへ説明をしに行くが、かえって絵美の反感を買い、家庭内での居場所を失っていく。
雄太は自室にあったダンボールの中から、マチルダ手作りの「丹辺中学校 映画研究部」のプレートを見つける。それを見ながら、雄太はヒロイン・ミンメイ役として、自分たちの映画に出ないかと灯里を誘ったことを思い出す。
「出るわけないでしょ」という灯里に、高校生らしき彼氏(西浦心乃助)がバイクに乗って現れる。それはユンにとって少し苦い記憶だった。
51歳になった灯里(西田尚美)に会いに行く雄太(反町隆史)らだが…
そんなやりとりを思い出し、沼で見た黒ずくめの男の正体は、灯里の彼氏だったのではないか…と考えを巡らせた矢先、白馬から灯里の居場所が判明したと連絡が入る。
51歳になった灯里(西田尚美)は、小さなお好み焼き店を営んでいた。店に向かった雄太たちは正体を隠して客として入店するが、なかなか灯里に話しかけられない。
あきらめて会計をしようとする雄太に、灯里が「わりと元気そうでホッとしたわ」と声をかける。灯里は気づいていたのだ。雄太は驚きつつも、当時、灯里が“決着”をつけるため、マチルダを呼び出したのではないかとぶつける。
突然ぶつけられた疑惑を否定した灯里は、雄太に対していら立ちをあらわに。自分は、バブル崩壊後の不況のなか、上司のセクハラや元夫の借金に耐えてきた。30歳をすぎて若い子に仕事をとられてからは、自分の店を持ち、必死に娘を育ててきたという。
客からおばさん扱いされるのは平気だが、雄太のように勝ち組の人生を歩んできたエリートに憐れみを持たれるのが、一番腹が立つ、と。
灯里の思いを聞いた雄太は、自身の現在の苦境を伝える。最高裁まで持ち越されそうな裁判に年数をかけて、運よく勝ったとしても、もう元の人生には戻れないと…。
それを受けて、灯里から語られた過去は、雄太の記憶を根底から覆す“事実”だった。
