1月19日、『サン!シャイン』のカメラが目撃したのは、神社に無断で放置された大量の“正月飾り”です。
1年の幸せや健康を願うための門松や鏡餅などの“正月飾り”。新年も明けた、この時期になると片付けるものですが…、神社に関係のない“正月飾り”などの無断放置が相次いでいるというのです。

看板設置・SNS投稿も続出する無断放置

600年以上の歴史があり、破魔矢発祥の地として、多くの人に親しまれている東京・大田区の新田神社。

新田神社 禰宜:
これはきのう置かれていたもので、こちらはおととい私がここで発見したものになります。鏡餅のプラスチックのゴミと、なぜこれを持ってきたのかっていう感じではあるんですけど、これ(しめ飾り)がこのまま(地面にそのまま)置かれていた感じですね。
おたき上げは神事であって、何でも燃やしてくれる焼却場ではないので、まずそれをご理解いただきたいですね。

お札やお守りなどを、1年の感謝を込め燃やして供養する「おたき上げ」。この神社では、続出する無断放置を受けて3年ほど前から無人受付を中止したといいます。

新田神社 禰宜:
数年前までは夜間も24時間納められるように箱を、納める場所を設置していたんですけども、もうゴミ箱じゃないですけど、なんでもかんでも…。年賀状だったり、だるま、祝儀袋、プラスチックのゴミですとか、位牌ですとか、本や入れ歯…。

そこで神社は、社務所の前に大きな看板を設置。
看板には「おたき上げ神事におけるダイオキシン発生防止のため、次のことを厳守してください」と書かれ、鏡餅の入ったプラスチックケースなどの持ち込みを禁じています。

――木や布以外のプラスチックなどのものを(おたきあげで)一緒に燃やしてしまうと、(近隣への)迷惑になってしまうということですか?
新田神社 禰宜:

そうですね、有毒なガスが発生する可能性があるので…。

さらに、新田神社はSNSでも「今以上にわかりやすくお伝えできる方法や工夫がありましたらご教授いただきたいです」と困惑していることを伝えると、閲覧数が242万件を超えるなど大きな反響があったといいますが、それでも無断放置は連日起きているといいます。

正月飾りや人形・写真・お寺関係の物も…

同様の被害は埼玉県の由緒ある神社でも…。
1300年の歴史を持つ、埼玉・加須市の玉敷神社。縁結びや厄除け、開運などの御利益があるとされ、多くの参拝客が訪れますが…、
並べられていたのは、おたき上げで持ち込みが禁止されているもの。

――これ全部ですか?
宮司 宮内由紀子さん:

これはまだ半分ぐらいですけれども。見ていただいて「え?」と思うものを残しております。
こういう人形類。それから熊手はうちの神社ではまったく扱ってないのと、いろんな飾りがついていて燃やすのが少し厳しいので、「熊手は出さないでください」という張り紙をしているんですが、出されます。
今年はかわいらしいんですけど、もっと立派な門松を置いて行かれた年もあります。

――これは市販の鏡餅?
宮司 宮内由紀子さん:

そうです。食品はNGにしましたところ、中だけ抜いてゴミとして置いて行かれたんですが、中が入った状態でも結構入れられますね。
飾りの杉の木の枝が去年はとても大量に放り込まれました。あと鏡餅も終わったらちゃんとお餅は割ってお召し上がりいただきたいので、こちらには持ち込まないでほしい。

中には神社ではなく、お寺に納めるはずのものまで…。

宮司 宮内由紀子さん:
こちらが多分お寺さん関係だと思います。

――位牌なんですかね…?
位牌と言っていいのかわかりませんが…。

神社では、門松や鏡餅などの正月飾りは引き取らないと説明していますが、1月、放置されていたのは、鏡餅のプラスチックケースが約13個、高さ30cmほどの門松が1つ、熊手が3本。さらに、着物を着た人形やキリンのようなぬいぐるみも。
また、去年は、なぜか額縁に入ったままの結婚写真や表彰状が5枚以上放置されていたといいます。

宮司 宮内由紀子さん:
マナーを守れない人が増えたなと。神様の前ですので、それは人の道として気を付けていただきたいなと。お子さまも見てますし。

意外とやってしまいがちな、おたき上げのルール違反。納められる物は?それ以外はどう処分すればいいのか?
広島・東広島市にある宮崎神社の宮司・井口貞春さんに聞きました。

「おたき上げ」で納められるものと納められないもの

納められるもの
(神社で頂いた)神札、お守り、絵馬、破魔矢、熊手

納められないもの
鏡餅、人形、寺院などのお札やお守り、その他写真・家庭ゴミなど

神社によって対応が違うもの
しめ縄、正月飾り、神棚

谷原章介キャスター:
持ち込んでいいものと持ち込んではいけないものが神社によって違うんですね。

佐々木恭子キャスター:
例えば、違う神社から頂いたものを自分がおたき上げに行きたい神社に返していいのかどうか迷うんですけど、いかがですか?

宮崎神社 宮司 井口貞春さん:
基本的にはお守りなどは受けた神社に返すのが一番ですね。ただ、様々な理由があってそれができないのであれば、お近くの神社に返納するのもよろしいかとは思います。

おたき上げで納められないものの正しい処分方法は?

宮崎神社 宮司 井口貞春さん:
まず物によって違うというのが前提で、あとは要相談というのが全部に共通することなんですが、まず、お寺のお守りやお札はお寺に持って行ってください。見極めるポイントといたしまして、お札やお守りに「○○寺」「○○院」あと梵字があれば9割9分お寺さんの物ですので。
人形などはおたき上げできるのですが、お正月のおたき上げでは対象とはならないので個別にご相談ください。
鏡餅は…皆さん食べてますよね?お餅は食べ物なので食べてください。最近ですと、お餅の形をしたプラ容器がありますよね。容器はゴミなのでゴミ箱に。家庭ゴミで処分していただいて結構ですので。

――対応が神社によって違うものはどうしたらいいんでしょうか?
正月飾り、特にしめ飾りは神社によって対応まちまちであります。神社ごとによって様々な事情があって受け入れられないというのがあるんですが、もし受け入れができない神社の地域の方であれば、しめ飾りに塩をまいて清めて紙に包んでから各自治体のルールに沿って処分。しめ飾りは正月に訪れる神様のより代、宿るものという信仰がございます。丁寧に扱って処理をしたいところですので。そういったことも含めてご相談ください。

(『サン!シャイン』2026年1月20日放送より)