3月8日の「国際女性デー」を前に行われた、ヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロさんと、『サン!シャイン』佐々木恭子アナウンサーの特別対談。
後編は、「人からどう思われるか」ということに対する、心配や不安について話していきます。
本音の伝え方 小田切流“心の毒”の解毒法
佐々木恭子アナウンサー:
本音で話すと、「この本音がどう思われるかな」と考えてしまうと、やっぱりそれを伝えられないという、人間関係で悩んでいらっしゃる方が多くいました。
小田切ヒロさん:
本音を出してみて、そこで縁が切れてしまったらそれまでです。
本音を出して受け入れてくれる方、それは本質的な友人だと思いますので。これは別に、本音を吐いたからといって、いけないわけではないと思うんですよ。でも、その本音を吐けないという“勇気のなさ”。そこはですね、一歩踏み出して、本音を言ってみる。
でも、その本音においては『人を傷つけない』ということが条件です。
やっぱり“心の毒”と言いますか、心に持っているネガティブというもの、皆さんどこかしら、何か持っていると思うんですけど。その毒を絶対吐いてはいけないんですね。それは、自分自身で消化しなければ、絶対に自分の運命を汚すようなことになってしまいますので。
佐々木:
深い話ですね。本音というのが、愚痴や悪口ではないというところですか?
小田切:
そうです。
“心の毒”を吐き出さずに本音を伝えるには、どのような形で自分の中で消化すればいいのか。そこで、小田切さんが教えてくれたのは、小田切流の“解毒法”でした。
小田切:
何かいやなことがあった時は、まず一瞬止めるんですね。
その時の瞬間の“心の言葉”をぱっと出さないで、一瞬、深呼吸。それでも、怒りが収まらなかったら私は、「すーっ」と息の糸を出すんですよ。
佐々木:
息の糸?
小田切:
息の糸を出して、そのいやなヤツにくるくるくるっと巻き付けるの。ぐっと目力で巻き付けてやるの。すごい気持ち良くなるんですよ、「あ~巻き付けてやったわ」みたいな。それだけでいいよ。それで、めちゃくちゃ心が楽になるんですよ。
「息の糸」で巻き付けて、心を楽にする。小田切さんがそんな“解毒法”を生み出した背景には、自身の幼少期からの体験があったといいます。
小田切:
親の目を見ながら、大人たちの目を見ながら、どう思われているかをちゃんと確認しながら生きていたんですね。
私の家庭も父親が「男はスポーツ、少林寺拳法やりなさい!」なんて家だったんで。もうそんなふうに言われたときは、リリアンを編んでましたんで、私ね(笑)。
佐々木:
心は、リリアンを編みたかった。
小田切:
リリアン編みたくて、でもそこは貫きました。
でも、それがゆえにやっぱりいじめにあったりとか、親からは「変わった子」、やっぱり「普通ではない」という言葉がありました。
でも、今となってはその「普通ではない」という言葉が普通ではない。“普通”という概念自体がもう今、ないんですね。
今の時代は本当に「多様性」ということと、見た目が似ていたとて、個性は十人十色なんですよ。なので、その個性をしっかりと “自分の中で認める”ということ。これが生きやすさにつながりますし、それが許された時代、許される時代になったと思うんですよ。
時代が移り変わり、“普通”という概念がなくなった今だからこそ、自分の個性を「自分の中で認める」ということが、生きやすさにつながるといいます。
「私ってドラマティック」悩みもシワも愛すべき“人生”
質問者(50代女性):
いつも敬愛している小田切ヒロさんに会えてうれしいです。これまで、大変なことがたくさんおありだと思いますが、それでも、りんと強く生きてこられた訳を教えていただきたいです。
小田切:
ありがとうございます。
そうですね…もう訳はね、(話すと)5~6時間かかっちゃうんですけれども(笑)。やっぱり“セルフラブ”ですよね。“自分自身をめでる”という行為が、ちゃんとりんとする心、そうした生き方につながると思いますので。
やっぱり謙遜する日本人の方たち、いっぱいいますけれども、「自分を美しい」と思う心がすごく大切だと思います。その“美しいと思う心”というのは、肯定することです、自分自身をね。
なので、これからも責任を持って、自分自身の生き方をやっぱり自信を持って、「私はこう」って言えるような生き方。それを貫くということが美しさなんじゃないかなと思います。
