<宮崎美子 コメント>
――いよいよクランクアップを迎えました。
あっという間の3ヵ月間で、クランクアップを迎えられて、とてもホッとしています。
まりえという役は、ずっとお店にいたので、撮影現場ではあるけれど自分の家にいたような気持ちでした。そこに諸先輩方をお招きして、まりえがお話をうかがうわけですが、私自身が久々に会う方ばかりで、みなさんとお話できるのが毎回本当に楽しみでしたね。
――今回、杢代和人さんが新たに参加しました。
「あの子はどうなるの?」と、私の周りからも大輝の結末について心配する声が聞こえてきます。杢代くんは、撮影が進むにつれて表情も豊かになってきて「この場面では、どんな顔をするんだろう?」と、私も楽しみにしていました。
最終回では、大輝にスポットが当たるのですが、彼の微妙な表情の変化が見られると思うので、ぜひお見逃しなく!
――「ベルサイユ」とは、どんな場所なのでしょうか?
このドラマに出演して改めて思ったのは、「仲間と一緒に食べて飲んで、死や老いを恐れずに元気でいられる、そんな居心地のいい場所があれば、心の平穏を保つことができる」ということなんですね。それは、まさに「ベルサイユ」のような場所だと思うんです。
そのことを脚本の清水(有生)先生にお伝えしたところ、最終回の脚本に反映してくださいました。ベルサイユのような場所が自分の周りにあれば、先々のことを不安に感じることもなく、幸せに過ごせるのではないか、まりえを演じながら感じていました。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
見どころは、まさに大輝です。彼がどんな未来を選ぶのか注目してほしいですね。そして、彼に大きな影響を与えるのが、高橋惠子さんが演じてくださった久留辺蘭子。逃亡犯というインパクトの強いエピソードですが、しみじみとさせる部分もあって、それを大輝がどう受け止めるのかを見届けていただければと思います。
またこのドラマでは「最後に会いたい人は誰か。人生の最後に何を食べたいか」ということが語られてきました。それはそのまま、人生についておさらいをすることにつながると思います。
ご覧いただいたみなさんが、「自分だったら?」と考えて、人生を振り返るきっかけになったらいいなと思っています。
