<杢代和人 コメント>

――いよいよ最終話を迎えます。

若手からベテランの方まで、いろんな世代の俳優がいて、そこに毎話ゲストが参加するという撮影は、いつも緊張感がありました。

監督の「こう撮りたい」という強い思いをいつも感じましたし、監督が僕の意見を尊重してくれたこともあって…。俳優に寄り添って進めてくださったので、感謝しています。

「もう、ここには来ないんだな」と思うと、ちょっと寂しいですね。

――印象に残っていることはありますか?

ゲストで出演されたのは大先輩の方ばかりで、そのお芝居を間近で見ることができました。

左から)神代大輝(杢代和人)、 本多伸夫(柄本明)

みなさん、監督とちょっとディスカッションをしただけで、現場での空気のつかみ方から演技のポイントをどこに置くかなどを、即座に理解されるんです。

左から)片桐舞耶(ふせえり)、神代大輝(杢代和人)

先輩方のさまざまな芝居に触れられたことは、僕にとって大きな財産です。そして何より、みなさんとてもお元気で(笑)、自分も頑張らなければと思いました。

左から)神代大輝(杢代和人)、上杉まりえ(宮崎美子)、ジミー中津川(モト冬樹)

――宮崎さんとの共演はいかがでしたか?

宮崎さんは、真面目で誠実でユーモアもあって、それでいてちょっと無邪気なところもあって…。

現場でも周囲を盛り上げる「ママ」的存在でした。僕だけクランクアップが遅くなったのですが、その際も、サプライズで来てくださったり、本当にお世話になりました。

――人生の最後のド描いたこの作品のどんなところに魅力を感じましたか?

人生の最後に会いたい人がいて、そこにドラマがあるというのはいいなと思います。そのエピソードは、感動の物語だけでなく後悔みたいなお話もありましたが、すべてに強い思いが感じられたし、心が動いた出来事ばかりでした。

このドラマに参加させていただいて、僕も誰かの心を動かしたいし、自分の心が動くような人生を送りたいと思いました。

左から)神代大輝(杢代和人)、新藤美来(杏花)

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

ここまで見てくださった視聴者のみなさんに、お礼を伝えたいです。最終回では、大輝がどうなるのか、どんな決断を下すのかが見どころになると思います。

ここまで「ベルサイユ」のスタッフの過去や決断を聞き、最後に殺人事件を起こし、35年間逃亡生活を続けている久留辺蘭子(高橋惠子)に出会ったことで、自分とどう向き合うのかという部分は、ぜひ見てほしいです。

大輝のシーンもこれまで以上にたくさん撮ってもらったので、楽しみにしていてください。