大規模な通信障害を受けて、緊急会見が開かれる。磯田涼子(加藤夏希)ら記者陣から、サイバー攻撃ではないかと厳しい追及を受ける杏子。そんな会見中、通信障害が復旧。この混乱に、杏子への責任を問う記者の厳しい声がますます高まっていく。

会見を終えた杏子のもとに、犯人から電話が。犯人は、通信障害を起こしたことを匂わせ、早く要求を実行するようにと脅迫。要求をのめばカナを救えるのかと迷う杏子に、そんな保証はないと言う奈美。

すると杏子は、奈美に「最後まで味方でいてほしい」と頼むのだった。

磯田は、カナに何らかの異変が起こっていることを察知して杏子の周辺を探っていた。奈美は、磯田を呼び出して杏子と引き合わせる。

杏子は磯田に、カナが誘拐された事実を認めて公表しないでほしいと懇願。その代わり、すべて決着がついたあとに独占記事を書いてもらって構わないと言う。磯田は、母として苦悩する杏子の真摯な態度に打たれ、納得した。

SE殺害事件が再び発生!山内(横山裕)が犯人を取り逃がした責任を感じ…

カナの誘拐事件に進展が見られないなか、またしてもSEが殺害される事件が発生。被害者は、システム会社勤務の国見和人という人物だった。心臓をナイフで一突きされるという、これまでのSE殺害と同じ手口で、犯人は逃走中の野村翔(北代高士)である可能性が高い。

今回の通信障害も、突然発生して短時間で復旧するというこれまでのサイバー攻撃(警察庁広域重要案件“H-WKN159”)と手口が酷似していた。そこにSEの殺人事件が発生したことで、DICTでは、カナを誘拐した犯人とWKN159に関連があるとして捜査を進めることに。

SE殺害事件を捜査する山内徹(横山裕)が、捜査一課の深沢ユウキ(丸山智己)とともにDICT本部に戻ってくる。

深沢は、今回の通信障害を引き起こしたサイバー攻撃についてシステム内を調べたところ、バックドアが仕掛けられていたことがわかったと報告。バックドアとは、SEがシステム内に意図的に仕掛け、不正に侵入できる裏口。それを仕掛けていたのが、国見だった。

そのバックドアによって、セキュリティを強化していたはずのシステムへのサイバー攻撃が成功。国見は口封じされたとみられた。

山内は、自分が野村を取り逃がしてしまったことが今回の事件を引き起こしたと責任を感じる。