犯人の要求は、杏子が活動停止に追い込んだ団体について不当な処分だったと認めて釈明し、謝罪すること。犯人からのメールには、活動内容に問題があると杏子が判断して活動停止処分にした団体のリストが添付されていた。

杏子は、犯人の要求を拒絶する。

杏子に対し、リスト内の団体のなかで犯人になり得る人物に心当たりはないかと尋ねる奈美。そこで杏子は、ある宗教団体を挙げる。

秘天教の名で活動していたその団体は、信者への高額献金の要求と詐欺行為が問題となり、杏子が追及。その後、政府が解散命令を出した。

カナ(白本彩奈)の身を危険にさらしたのは自分のせいなのか…苦悩する杏子(板谷由夏)

かつて記者だった杏子は、新興宗教に人生を壊された人々を取材し、人の信じる心を食い物にする団体に怒りを覚えるように。議員になってからは、そうした宗教問題に尽力してきた。

信念をもって進めてきた仕事だが、それがカナの身を危険にさらしてしまったのではないかと苦悩する杏子。奈美は杏子に「総理のやってきたことは間違いではない」と励ます。

旧秘天教は、解散後も残党信者が名を変えて活動を継続。一部信者の行動が過激化し、公安もマークしていた。

決定的な証拠はなかったが、早見は旧秘天教残党信者が集まる拠点への家宅捜査を決断。早見から報告を受けた佐生は、別件での家宅捜査を許可する。

南方睦郎(一ノ瀬颯)と掛川啓(金田哲)は、残党信者の代表に事情聴取を行う。代表は杏子に恨みを抱いていることを認めるものの、サイバー攻撃との関連は否定。旧秘天教への捜査は空振りに終わった。

そんななか、関東全域でまたしても通信障害が発生。清水紗枝(黒島結菜)によると、以前通信障害が起きた会社が再び狙われたと判明する。その会社ではセキュリティが強化されていたにもかかわらず、なぜ通信障害が起こったのか…。